---------- 車両解説 ----------

16600系(Ace)

 2010年(平成22年)6月、前年に登場した標準軌用汎用特急車22600系の南大阪線用として、16600系2連2編成が登場した。いわば22000系に対する16400系と同じ位置づけとなる。

吉野側からモ16600形(Mc)+ク16700形(Tc)の2両編成でモ16600形には主制御器、ブレーキ受量器及びシングルアーム形パンタグラフ2基を搭載、ク16700形には補助電源装置、コンプレッサー及び汚物処理装置を搭載した。主電動機は22600系同様、230kwの三菱製かご形三相交流電動誘導機を採用、制御装置は同じく三菱製電気指令式の電磁直通空気ブレーキが採用された。


 車体も基本的には22600系に準じ、前照灯はHIDプロジェクター式を4燈配置し、行き先表示もLED式となった。但し、南大阪線車両は標準軌車と向きが逆となっているため、喫煙室はMc車側設置となり、機器配置、定員の関係上化粧室はTc車に設置されているため、乗降扉の配置が22600系とは異なっている。

 2編成とも南大阪線他系列特急車とともに運用に入っているが、16000系の代替えとなる目的もあり、2013年(平成25年)に16000系16005Fと16006Fが廃車となっている。

 2016年(平成28年)から開始された汎用特急車塗装変更に伴い全車が施工された。
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16600系重連運用 16600系単独の2連
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塗装変更後の現在の姿
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←阿部野橋/吉野→
 ク16700形(Tc) + モ16600形(Mc) 
16701 + 16601
16702 + 16602

2017年 3月20日更新

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