---------- 車両解説 ----------
610系
養老線の近代化に伴い、1993年(平成5年)に名古屋線1800系及び南大阪線6800系6850形を養老線用に改造して生まれた形式である。大垣寄りからモ610形+ク510形の2両編成で組成されているが、必要に応じてク510形には増結用のク530形が連結され、3両編成でも使用された。(もっぱらク531は611Fに、ク532は612Fに連結) 養老線の転出に際して、旧1800系は運転台寄りのパンタ撤去、車外スピーカを設置するなどの改造がなされ、また旧6850形は電装解除を行った以外は前者のそれと同様である。なお、モ614のパンタは1800系時代に下枠交差形のものに交換さたが、後に611F・614Fのパンタグラフはシングルアーム式に変更されている。 2001年(平成13年)7月、南大阪線6020系6037Fが養老線に転属したのを機に増結用のク530形がさよなら運転を行い廃車された。その後、南大阪線6000系サ6109がサ570形571として611Fの中間に収まった。2007年(平成19年)10月以降、養老線は養老鉄道となり610系全車がマルーン色に改められた。 なお613F・614Fはモワ24系電気検測車「はかるくん」の同線検測時の伴走車(クワ25を連結するのはク513・514側)となり、貫通扉渡り板と幌枠が残されている。 養老鉄道7700系投入により、2019年(令和元年)5月に613F、7月に612F、9月に611F、そして11月に614Fが廃車となり610系は全て姿を消した。 |
元名古屋線1800系の610系 | 増結用として活躍した元南大阪線6850形のク530形 |
中間にサ570形を組み込んだ611F | 貫通扉渡り板と幌枠が残され、原形に近い前面のク513・ク514 |
←大垣/揖斐・桑名→ | |
モ610形(Mc) + ク510形(Tc) − ク530形(Tc) | |
611 + 511 - 531 | ク531は2001年廃車 下記編成移行 |
612 + 512 - 532 | ク532は2001年廃車 下記編成移行 |
モ610形(Mc) + サ570形(T) + ク510形(Tc) | |
611 + 571 + 511 | 2019, 9廃車 |
モ610形(Mc) + ク510形(Tc) | |
612 + 512 | 2019, 7廃車 |
613 + 513 | 2019, 5廃車 |
614 + 514 | 2019,11廃車 |
2019年11月 2日 更新
記事および画像の無断転載はお断りします
© 1999 大和路ポストマン