---------- 車両解説 ----------

1800系

 1966年(昭和41年)に名古屋線用として製造された車両で、大阪線2400系と同じ155kWの主電動機(MB−3110−A形)を持つ。なお、製作も2400系同様、1966年(昭和41年)10月分のみにとどまっている。
 編成はMc+Tc4編成8両と、1M2T編成を当初から想定していたため増結用ク1950形2両が存在する。連結面貫通扉は広幅で(ク1950形は狭幅)、車体は2400系同様の改良がなされ、尾灯形状も変更されて当初よりマルーン一色塗装となった。冷房改造は名古屋線車両ではいち早く1979年(昭和54年)に行われ、同時にパンタはモ1800形に2基設置された。なお、モ1804のみ下枠交差型PT−48形パンタが採用された。後に前面、側面に行先表示器が設置されている。
 増結用のク1950形は非冷房のままであったが、1988年(昭和63年)に1600系モ1650形と固定編成化されて冷房改造された。1800系は養老線車両高性能化のため狭軌化のうえ、600系610系に編入されて全車養老線に移った。
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マルーン色時代の1800系 名古屋線晩年の頃の1800系
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増結用として2両製造されたク1950形

←名古屋
**ク1900形(Tc) + モ1800形(Mc)**
1901 + 1801
1902 + 1802
1903 + 1803
1904 + 1804
ク1950形(Tc) +モ1650形(Mc)
1951 +1658
1952 +1659


形式 車種 番号 両数 定員 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モ1800 Mc 01〜04 4 170 20720 2709 4150 近車KD-60B 三菱MB-3110A 155×4 1966 近車  
ク1900 Tc 01〜04 4 3990 近車KD-60C  
ク1950 51・52 2  

2017年 8月14日更新

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