---------- 車両解説 ----------

京都市交通局 10系

 1981年(昭和56年)、京都市交通局の京都〜北大路間開通に際して製造された車両で、登場時は4両固定編成(北大路側よりモ1800形+モ1700形+モ1200形+モ1100形)であった。電機子チョッパ制御、電気指令式回生ブレーキを装備し、将来の近鉄線乗り入れも考慮してATSも装備した。車体は20mのアルミ製で近鉄通勤車と同様片側4扉を持ち、前面は近鉄3200系と同じく運転席側窓が大型の左右非対称タイプとなっている。
 1988年(昭和63年)には近鉄新田辺駅までの乗り入れが開始され、その際に中間に付随車2両(サ1600形+サ1300形)を組み込んで6両編成となった。この際、増備車(10F〜)もマイナーチェンジが行われ、前面は丸みを帯びた形状となり前面扉に窓が設けられた。また側面に行き先表示器も設置され、空調はラインフローファンの追加や冷房装置のロータリー方式への変更などの改善が図られている。尚、2014年(平成26年)からは制御機器部品の製造中止に伴って、順次VVVFインバータ制御化の改造が進められた。
 現在10系の近鉄線乗り入れ運用は、京都営地下鉄から竹田駅を経由し、近鉄3200系3220系とともに京都国際会館〜新田辺間の普通電車、京都国際会館〜奈良間の急行運用に就いている。1981年(昭和56年)に投入された1・2次車1101F〜1109Fの9編成は、2025年(令和7年)までに順次20系に置き換えられる予定で、2021年(令和3年)7月に1106Fを皮切りに順次廃車が進められている。
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奈良行き急行の運用に就く10系 マイナーチェンジ車からは前面に丸みを帯びたデザインとなった
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←国際会館
 モ1800形(Mc) + モ1700形(M) + サ1600形(T) + サ1300形(T) + モ1200形(M) + モ1100形(Mc) 
1801 + 1701 + 1601 + 1301 + 1201 + 1101 1・2次車
1802 + 1702 + 1602 + 1302 + 1202 + 1102 2022, 9 廃車
1803 + 1703 + 1603 + 1303 + 1203 + 1103
1804 + 1704 + 1604 + 1304 + 1204 + 1104 2023, 7 廃車
1805 + 1705 + 1605 + 1305 + 1205 + 1105 2024, 4 廃車
1806 + 1706 + 1606 + 1306 + 1206 + 1106 2021, 7 廃車
1807 + 1707 + 1607 + 1307 + 1207 + 1107 2022, 4 廃車
1808 + 1708 + 1608 + 1308 + 1208 + 1108
1809 + 1709 + 1609 + 1309 + 1209 + 1109
1810 + 1710 + 1610 + 1310 + 1210 + 1110 3次車
1811 + 1711 + 1611 + 1311 + 1211 + 1111
1812 + 1712 + 1612 + 1312 + 1212 + 1112
1813 + 1713 + 1613 + 1313 + 1213 + 1113
1814 + 1714 + 1614 + 1314 + 1214 + 1114
1815 + 1715 + 1615 + 1315 + 1215 + 1115 4次車
1816 + 1716 + 1616 + 1316 + 1216 + 1116 5次車
1817 + 1717 + 1617 + 1317 + 1217 + 1117
1818 + 1718 + 1618 + 1318 + 1218 + 1118 6次車
1819 + 1719 + 1619 + 1319 + 1219 + 1119
1820 + 1720 + 1620 + 1320 + 1220 + 1120

2024年 4月21日 更新

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