Music Review

- Somethin' Stupid -
恋のひとこと...また言っちゃった

 

この曲を聞いているとなんだか、胸がキュンとなるおしゃれな曲です。フランク・シナトラと美人のナンシー・シナトラの親子が歌ってヒットしました。2001年にはロビーウィリアムと二コールキッドマンがリバイバルヒットさせました。

出だしのハーモニーがなんともいえません。男性はドレミファミドと音階を刻みますが、女性は常に同じ高さの音を出しているもんで、だんだん不安定になっていく感じがなんとも微妙でおしゃれです。そして、フレーズの最後は二人はおさまります。この感覚がくりかえされます。

Somethin' stupidな恋のひとこと;"I love you"。ついつい、言っちゃって、せっかくの雰囲気を駄目にしちゃた。なんて感じの曲です。

2009/10/5

- Alfie -
人生って…

 

最近、二人のシンガーのアルバムを聞きました。一人は森川七月、もう一人は手嶌葵。偶然、同じ曲に心をひかれました。Alfie。曲も歌詞も素敵です。バートバカラックの曲ですが、自ら、お気に入りの曲といっています。

60年代の映画のテーマらしいですが、見たことはありません。2004年にもジュード・ローの主演でリメイクされています。洗練されたプレイボーイAlfieのお話です。「生きるってどういうこと?アルフィー 今が良ければ それでいいの?人生は強者に味方する、親切な人間は損だ。でも、そんな弱肉強食みたいな生き方とは違う人生があるんじゃないの。自分の心に従って生きていけば、大事なものが見つかるよ」と歌います。

- 僕たちのTomorrow -
永遠なんて”時”いらないから・・・・

 

「永遠なんて”時”いらないから、明日、会いたい」。印象的なフレーズ。だんだん人を好きになり、揺れ動く心、揺れ動くメロディ。その頂点にこのフレーズがある。もう揺れ動かない、ゆっくりとのびやかに確信をもったメロディに変わる。今という時間を大事にしたい。

池田綾子の歌う”僕たちのTomorrow”。時間の流れに、その時々の気持ちを、一つ一つていねいに編みこんでゆく。極上の時間とはこういうものかもしれない。

この曲の間にはシューベルトの”Ave Maria"がはいっている。「明日、会いたい」が祈りにかわる。

- ノクターン -
My destined soul mate

 

"My destined soul mate"の部分がとても好きです。ぴんと張った糸のように静かに"soul”の母音をつーっと延ばし、最後に短く"mate"がふるえる。

TVドラマ「風のガーデン」のテーマソング。平原綾香が歌ってます。美しいメロディ。

この曲にはショパンのノクターンの20番を引用しています。「風のガーデン」は人間の死を扱ったドラマでした。自分の家で最後をむかえ、最後の瞬間に旅立つ人を囲んで、家族みんなが涙を浮かべそして微笑んで拍手をする。あなたの一生のドラマはすばらしかったですよと・・・・。このドラマが緒形拳の遺作になりました。そして、このショパンのノクターンには20番のあとに"遺作"という文字があります。

新しくMP3 Concertというページを開設しました。最初の曲はショパンのこのノクターンにしました。一度、聞いてみてください。ノクターン第20番嬰ハ短調 遺作

2009/2/4

- 人生の扉 -
今、何歳?

 

最近、時間が短くなったと感じています。もう若くないということでしょうか。子供のころは、一日が、一年がとても長かった。

あなたは、今何歳ですか? 20代ともお別れとあせっていませんか?いつのまにか40代、忙しいと嘆いていませんか?子育てが終わったらもう50代半ばがっかりしてませんか?

「人生の扉」は50を超えた竹内まりやの歌で、「Denim」というアルバムに入っています。年齢を簡単な英語の形容詞で表しています。例えば、”It's nice to be fifty”という風にです。年をとればそれ相応にいいことがありますよと歌っています。だんだん弱くなってゆく自分。それでも、人生には意味があると信じて生きてゆく。

後、何回、満開の桜を見ることができるかわかりませんが、最後までポジティブな形容詞で生きられればと思います。そうですよね。30代になるのが少し楽しみといったあなた。

2008/10/13

- Fragile -
雨が流してくれるもの

 

Fragile。繊細な言葉だ。

森田葉月という若いジャズシンガーが歌っていた。ピアノとチェロでゆっくりと始まる。"On and On"が印象的。その後、"the rain will fall"と続く。 いつまでも悲しみが吹っ切れない感じがする。もとはStingが歌ったロックバラード。

聞き始めたのは去年6月。雨の中、あじさいの咲く道を歩きながら、何度も何度もこの曲を聴いた。あじさいの色は変わってゆく。人の気持ちも変わって行く。人の心はガラスのように壊れやすいもの。そういつも感じていた。

わからないことがあった。この曲にはBloodとかIronとかViolenceとかという言葉がでてくる。"雨が血の染みを洗い流してゆく"

実は、中米の内戦で犠牲になった市民を痛んで歌った曲だった。壊れやすいのは命だったのだ。静かに静かに怒りが伝わってくる。

2008/10/4

- All Things Bright and Beautiful -
生きとし生けるもの

 

何気なく聞いたCDにこの曲が入っていました。どこで聞いたかわかりませんが、とても懐かしい響きでした。きっと、子供のころかもしかしたら映画かも知れません。John Rutterというイギリスの音楽家の作品らしいです。明るくて楽しそうで・・・。

”All things bright and beautiful, All creatures great and small, All things wise and wonderful: The Lord God made them all.”

歌詞は賛美歌からとられているようです。
あらゆる生き物、花も動物も人も、山も川も海も大事にされるといいです。

しずけさや・・・

 

梅雨はあけたのでしょうか?朝からセミの声。 かつて、一人でゆっくりと普通列車で夏の旅をしていたときのことです。エアコンがついていない列車で、窓を開けると心地よい風が顔にあたります。 盛岡の北にある沼宮内という駅に列車が停車しました。機械の音が無くなると、突然、すごいセミの声につつまれました。ホームには人の姿は見えません。照りつける太陽。ゆっくりゆれる真っ赤な花。がらがらの車内。少し離れたボックス席で、二人のおばさんが世間話をしています。蝉時雨の中、はっきりとした話し声がぽつぽつと聞こえます。ゆっくりとしたペースの話し方です。なんて、静かなんだろう。

しずけさや岩にしみいる蝉の声

って、きっとこういうことなんだと気がつきました。

- Solo Con Te -
With You

 

シンプルで、美しい、堂々と、かつ優しく。高い声が空に向かってゆっくりと延びてゆく。だんだんと大きく、だんだん自信に満ちてゆく。幸せの予感が、確信に変容してゆく。

Solo Con Te というイタリア語の歌曲です。Sarha BrightmanのLa Lunaいうアルバムに入っている小曲です。

ヘンデル作曲ということになっているらしいですが、ほんとは、そんな記録はどこにもないそうです。誰がこんな美しい曲を何のために作ったのだろうか?世界は謎に満ちている。なんて美しい謎だろう。

心には喜びが、
あなたと一緒なら天に行ける
そこには安らぎが
あなたと一緒なら新しい世界が見える。

あなたと一緒なら
Solo Con Te

- River  -
I've got mail from ・・・・・

 

ユー・ガット・メールYou've Got Mailと言えばTom Hanks(ジョー) とMeg Ryan(キャスリーン)が出演するメールと本屋さんの映画です。小さくてハートフルな児童書の店が出てきて素敵なのですが、大手の書店に押さつぶされそうなり、母から譲り受けた自分の店を行く末に不安を感じるキャスリーンが、自分の店にクリスマスのデコレーションをするシーンがある。

そのときのモノローグ: ”It's coming on Christmas, they are cutting down the trees"。ジョニー・ミッチェルの歌だっけ。”I wish I had a river I could skate away on"。悲しい歌。ほんとはクリスマスどころじゃない。母さんのことを思うと胸が詰まってしまう。母さんのアドバイスが欲しくなるなんて今年は最悪。母さんの入れてくれるココアが必要だわ。そして、「良くないことなんてみんなほっとけば時間が解決してくれる」と言って欲しい・・・・・。

バックにはHarry Nilson の静かな曲”Remember"。

ここで出てくるジョニーミッチェルの曲とは”Blue"言うアルバムに入っているRiverと言う名曲です。ジングルベルのメロディでピアノが導入し、透明な声で人生を悲しみをやさしく歌います。

音楽はメッセージです。メールです。ジョニーも”凍りついた川を滑ってどこかにいってしまいたい”と歌っている。同じ気持ちを持っている人がいるというだけで、ほっとします。優しい、優しい、メールを送ってくれました。

- Sweet Memory  -
Memory of Sweet Memories

 

昨日の夜は暑苦しくて寝苦しかった。ビールの季節の到来です。 ビールと言えば、ずっと前・・・。

そう、忘れてしまっていたメロディ。

”なつかしい痛みだわ  ずっと前に 忘れていた”

こんな歌がはやったことがあった。ビールのコマーシャルにも使われたよね。妙に都会的な陰影のあるメロディに惹かれてしまった。

大村雅朗という人が作曲したんだって。渡辺美里の編曲とかをたくさんやっていたらしい。 もう亡くなったそうです。もう少し、いろんな曲を作って楽しませて欲しかったな。名曲だと思います。

”・・・・・・遠い記憶、Sweet Memories”

- Mr.Bojangles  -
ちょっと物悲しい人生がふりかけられています

 

彼は古いソフトシューズで、高くジャンプし、軽く着地する。彼のダンスは人を魅了する。優しい目で人生を語り、笑わせる。高くジャンプしてかかとを打ち鳴らす。 愛犬との15年の旅を涙で話す。ある日、犬が突然死に、それから20年間、悲しみ続け、今は、田舎の酒場でひがな一日をおくり、酒とチップのために踊る。

1960年代後半のJerry Jeff Warkerの"Mr.Bojangles"という歌です。たくさんの人が歌っています。たとえばThe Nitty Gritty Dirt Band. 日本では、森山 良子が歌っていると聞きました。綾戸智絵も。

最後の”Mr.Bojangles、Mr.Bojangles、Dance”。 自分が歌うなら、”Mr.Bojangle”のあと、少し間を置いて、最後の1つの言葉”Dance"を、優しく、こう歌いたい。

- さあ、あきらめるな。お前のダンスを楽しみにしている人がいるんだ。やっぱり、お前のダンスはいいよ。だから、だから、踊れよ。みんな、待ってるんだ。

だから、だから、踊れよ。これからも踊りつづけろよ。今までどおり、見てるから・・・-

- Jupitor -
クラシック音楽とポップス、そしてちょっとだけサイエンス

 

2003年、新宿のあるミュージックショップで、新人女性ミュージシャンのCDを試聴しました。大きく息を吸い込んで、大事に”Everyday I listen to my heart・・・”と歌い始めました。

それ以来、平原綾香のファンになってしまいました。

ところで、どこかで聞いたメロディです。Holstの”惑星”の中の”木星”。

Holstの木星の出だしのメロディはもっと躍動的。木星がどんどんクローズアップされて、大きなこの惑星の周りをまわるコンピュータグラフィックを見ているような感じ。そのうち、この美しい3拍子のメロディが流れ始める。ゆっくりとやさしく美しく時間が流れる。

彼女の歌はゆっくり3拍子ではじまりますが、途中から4拍子に変りポップになる。だんだん、前進をはじめる。彼女は歌う。”夢を失うよりも悲しいことは自分を信じてあげられないこと” と・・・・。

ある人から聞いたことがあります。 自分が幸せと思える条件:(1)やりたいことがある。(2)逢いたい人がいる。そして (3)自分に自信がもてる。

彼女は歌います。”Trust the voice in you” と・・・・。

どうすれば自分の心の声を聞くことができるのでしょうか。