---------- 車両解説 ----------

2000系

 1978年(昭和53年)に名古屋線旧性能車の代替用として製造された車両である。編成は名古屋側よりク2100形(Tc)+モ2000形(M奇数)+モ2000形(Mc偶数)の3両編成とし、機器や台車は廃車となったビスタカー10100系のものを流用した。主電動機は出力を125kWから132kWに増強し搭載、主制御器は日立製が新製された。台車は2002F・2004Fに編成に渡って、2006F以降の編成はTc車にKD41型を流用、電動車には新製の空バネ台車KD−85型が使用されている。(2006F以降のTc車は後に奈良線廃車発生品のKD−64形に交換) パンタはM車にPT−4203形が2基搭載されたが、1979年(昭和54年)に増備された車両は下枠交差形のPT−48形に変更された。車体は大阪線2800系の2805F以降と同様で、前面には行先表示器が取り付けられている。
 全車名古屋線用として製造されたが、発電ブレーキを装備していることから当初大阪線2430系の冷房改造期の応援として一部の車両は大阪線に貸し出されたこともあった。1987年(昭和62年)には急行運用を考慮して2014Fのク2107にトイレが設置された。
 2006F〜2012F・2016F〜2024Fは1990年代後半にワンマン仕様に改造され、湯の山線や鈴鹿線の運用にも就いている。尚、2014F(2014+2013+2107)は、伊勢志摩の観光列車に改造され、”つどい”の愛称で2013年(平成25年)10月に2013系に系式変更された。
 2024年(令和6年)3月のダイヤへ改正を機に、最後まで残っていた大阪線2430系3連車の2435F、2440Fが名古屋線に移籍し、ワンマン非対応の初期車2002F・2004Fは運用を離脱した。
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2000系登場時の姿 急行運用に就く2000系
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←名古屋
 ク2100形(Tc) + モ2000形(M奇) + モ2000形(Mc偶) 
 2101 + 2001 + 2002   2024年 3月、運用離脱 
 2102 + 2003 + 2004   2024年 3月、運用離脱 
 2103 + 2005 + 2006 
 2104 + 2007 + 2008 
 2105 + 2009 + 2010 
 2106 + 2011 + 2012 
 2107 + 2013 + 2014   2013年10月、2013系に改造 
 2108 + 2015 + 2016 
 2109 + 2017 + 2018 
 2110 + 2019 + 2020 
 2111 + 2021 + 2022 
 2112 + 2023 + 2024 

2024年 3月20日 更新

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