---------- 車両解説 ----------

2430系・2444系

 1971年(昭和46年)に2410系と同様の車体で、国分より東で3連準急に使用するために登場した車両である。空調装置は2410系同様ラインデリアを装備し、台車は空気バネのKD−66形が採用された。基本編成は大阪側よりMc+M+Tcであるが、2437Fと2438Fは国分以西での限定運用を前提としてMc+T+Tcの1M2T編成を組んだ。1973年(昭和48年)にはMとT(末番7として)が製造されたが2410系の2429Fと2430Fの中間に収まり4連とした。
 1979年(昭和54年)には1M2T編成の2437Fと2438Fは運用上不便であることから2431Fと2432Fとを組み合わせ、2連2本、4連2本に組成変更した。それと同時に冷房改造が進められ、CU−19形が1両あたり4台設置された。さらに1987年(昭和62年)からは車体更新工事が始まり、内外装の張り替えや行先表示器設置等が行われた。1989年(平成元年)には大阪線に於いて3連運用が減少したことから2433F〜2436Fに1480系の元ク1590形を改造したサ1550形を組み込み4連に、また1991年(平成3年)には名古屋線1810系のサ1960形1961、サ1970形1971・1972をそれぞれ2443F〜2445Fに組み込み4連とした。尚、サ1550形は老朽化により1999年(平成11年)までに廃車となった。また、3連グループの一部は名古屋線に移籍し、2446Fはク2546を名古屋線1000系1001FのTc+Tと入れ替え、1001Fを3連化し2446Fは4連となったが2007年(平成19年)3月、1001Fが廃車となり2446Fは元の3連に戻った。
 2006年(平成18年)11月には2444Fの中間にあったサ1976を2443Fに組み込み(従来2443Fに組み込まれていたサ1961は離脱)、3連となった2444Fはワンマン化工事を受け、側面窓1枚化やワンマン表示装置取り付けなどが行われた。2007年(平成19年)には3連となった2445Fもワンマン工事を受け名古屋線で活躍している。尚、ワンマン仕様となった2444Fと2445Fは系式が分けられ、2444系となった。
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2連で運用される冷房改造前の2431F 元ク1590形のサ1550形
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大阪線区間列車の運用に就く2430系 急行の先頭に立つ2連車

名古屋線用画像

(登場時)
←上本町
 ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + モ2430形(Mc) 
2531 + 2451 + 2431
2532 + 2452 + 2432
2533 + 2453 + 2433
2534 + 2454 + 2434
2535 + 2455 + 2435
2536 + 2456 + 2436
2539 + 2459 + 2439
2540 + 2460 + 2440
2541 + 2461 + 2441
2542 + 2462 + 2442
2543 + 2463 + 2443
2544 + 2464 + 2444
2545 + 2465 + 2445
2546 + 2466 + 2446
2547 + 2467 + 2447
 ク2530形(Tc) + サ2550形(T) + モ2430形(Mc) 
2537 + 2551 + 2437
2538 + 2552 + 2438
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(組成変更後)
←上本町・名古屋
ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + モ2430形(Mc)
2539 + 2459 + 2439 (名)
2540 + 2460 + 2440 (名)
2546 + 2466 + 2446 (名) 一時1000系1001Fと組成(下記参照)
2547 + 2467 + 2447 (名)
ク2530形(Tc) + モ2430形(Mc)
2537 + 2431
2538 + 2438
2541 + 2441
2542 + 2442
ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + サ1550形(T) + モ2430形(Mc)
2533 + 2453 + 1553 + 2433 後にサ1976組込
2534 + 2454 + 1554 + 2434 (名)
2535 + 2455 + 1555 + 2435 (名)
2536 + 2456 + 1556 + 2436 (名)
ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + サ2550形(T) + モ2430形(Mc)
2531 + 2451 + 2551 + 2437
2532 + 2452 + 2552 + 2438
ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + サ1960形(T) + モ2430形(Mc)
2543 + 2463 + 1961 + 2443 後にサ1977組込
ク2530形(Tc) + モ2450形(M) + サ1970形(T) + モ2430形(Mc)
2533 + 2453 + 1977 + 2433 サ1977→2007年4月2445Fより組換え
2543 + 2463 + 1976 + 2443 サ1976→2006年11月2444Fより組換え
ク2544形(Tc) + モ2464形(M) + モ2444形(Mc)
2544 + 2464 + 2444 (名) ワンマン対応
2545 + 2465 + 2445 (名) ワンマン対応
ク2510形(Tc) + モ2450形(M) + サ2550形(T) + モ2410形(Mc)
2529 + 2457 + 2557 + 2429
2530 + 2458 + 2558 + 2430
【過去組成】 ク1100形(Tc) + サ1150形(T) + モ2450形(M) + モ2430形(Mc)
1101 + 1151 + 2466 + 2446 2007年3月1101 + 1151廃車
【過去組成】 ク2530形(Tc) + モ1050形(M) + モ1000形(Mc)
2546 + 1051 + 1001 (名) 2007年3月1051 + 1001廃車
 斜体字は現存しません。
 (名)は名古屋線所属車

2430系組成変遷表(PDF)

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形式 車種 番号 両数 定員 全長
(mm)
全幅
(mm)
全高
(mm)
台車 電動機 出力
(kW×個)
製造初年 製造所 備考
モ2430 Mc 31〜47 17 170 20720 2740 4150 近車KD-66F 三菱MB-3110A 155×4 1971 近車  
モ2450 M 51〜67 17 190  
ク2530 Tc 31〜47 17 170 3879 近車KD-66G  
サ2550 T 51・52・57・58 4 190 3765  

2024年 3月17日更新

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