---------- 車両解説 ----------

5820系

 次世代通勤車シリーズ21の第2弾として登場した5820系は第1弾として登場した3220系に続き、2000年(平成12年)8月に登場した。基本的には5800系の後継車とも言うべきL/Cカーで、編成は難波・京都側から5720(Tc)+5820(M)+5620(M)+5520(T)+5420(M)+5320(Tc)となる。車体は3220系とほぼ同じであるが前面は増結を考慮し左右対称となって貫通扉も設けられた。奈良線用として5821F〜5825Fの5編成が製造されたが当初奈良側ク5320形前面の貫通扉は連結の需要が無かったため、幌受けは設置ていなかったが長大編成化や阪神電鉄との相互乗り入れ等、運用上の面から現在では全車幌受けが設置された。2002年(平成14年)7月からは大阪線用の6連が登場したが、車番は50番台に区切られた。
 車体塗装は3220系第一編成と同じ、アースブラウン+サンフラワーイエロー+クリスタルホワイトの組み合わせであるが、前面運転席窓下にはL/Cのロゴマークが取り付けられた。
 インバータ装置は5825Fと5852Fが日立製、それ以外は全て三菱製で主電動機はMB−5085A形(185kw×4)となり、5800系より出力が増強されている。台車は3220系同様KD−311形が採用され、パンタグラフは5821F・5824F・5825Fがシングルアーム式のPT−7126形を、5822F・5823Fは下枠交差形のPT−4811形を搭載する。2006年(平成18年)から阪神相互乗り入れに対応すべく阪神用のATS装置、列車種別装置設置などの工事が施工された。
 5821F〜5825Fは9820系1026系(1026F〜1029F)と共通運用で阪神相互乗り入れや奈良線で主に朝夕の快速急行などに使用されるが、そのほか奈良線準急・普通や京都・橿原線でも幅広く使用されている。また5851F・5852Fは大阪線急行を中心として使用される。
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阪伊急行の運用に就く5820系 大阪線運用車は2編成のみ

奈良線用画像

<奈良線所属車>
←難波・京都
 ク5720形(Tc) + モ5820形(M) + モ5620形(M) + サ5520形(T) + モ5420形(M) + ク5320形(Tc) 
5721 + 5821 + 5621 + 5521 + 5421 + 5321
5722 + 5822 + 5622 + 5522 + 5422 + 5322
5723 + 5823 + 5623 + 5523 + 5423 + 5323
5724 + 5824 + 5624 + 5524 + 5424 + 5324
5725 + 5825 + 5625 + 5525 + 5425 + 5325
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<大阪線所属車>
←上本町
 ク5350形(Tc) + モ5450形(M) + サ5550形(T) + モ5650形(M) + モ5860形(M) + ク5750形(Tc) 
5351 + 5451 + 5551 + 5651 + 5851 + 5751
5352 + 5452 + 5552 + 5652 + 5852 + 5752

2024年 2月12日更新

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