---------- 車両解説 ----------
880系
伊賀線では車両体質改善により1984年(昭和59年)から元奈良線820系を改造して860系として4編成が使用されてきたが、残っていた旧形車5000系の置き換えに際し、まだ生駒・田原本線では820系が運用上必要であったため、1986年(昭和61年)に800系805+713(→881F)及び807+714(→882F)を改造のうえ880系として転入させた。805F編成は805+703+713+806であったが、1975年(昭和50年)事故により808と704が廃車となって残った807+714編成と車両向きや機器配置などをあわせるため805+713が改造されることとなった。サ710形に非貫通の運転台を設置してク780形とし、モ880形とともに前面には手動式の行先表字幕が設置され、ステンレス飾り帯は880形前面を残して外された。尚、元805Fの残った703+806は703に運転台(貫通扉付)を設置して、引き続き生駒・田原本線で使用された。 1993年(平成5年)には生駒・田原本線で残っていた820系を冷房改造のうえ伊賀線に転属、それに伴って880系は廃車となり湘南スタイルの独特な車両は姿を消した。 |
800系の面影を残したモ880形 | 運転台が新設されたク780形 |
←伊賀神戸 |
ク780(Tc) + モ880(Mc) |
781 + 881 |
782 + 882 |
2020年 7月 8日 更新
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