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着手の仕方

一手を打つ前に考えること

1手を打つとき、何をどう考えて決めるか。
経験によって、その深さは異なりますが、考えるべきことは同じと思います。

1.打つべき候補点を複数選ぶ
その着目点は次の通りです。
・自分の弱い石を補強する。
・自分の陣地を広げる。または囲う。
・相手の地を制限する。
・相手の石を分断する。
・相手の石を取りに行く。
・相手の地に侵入する。
など
 これらの多くは、経験や直感によるよるものです。本を読んだり、対局して学んでください。

2.その候補点に打った場合の相手の手を予想し(ヨミ)、効果を確認する。
 3手以上を読んでください。
 自分の手ー>相手の手ー>自分の手
 ヨミの結果、候補点の価値を評価します。

3.各候補点の評価を比較して、価値の高い一手を決める。
地をより大きくする手、地をより減らされない手が価値の高い手です。
さらに重要なことは、つぎの2つ。
・「先手が取れる手
  自分が打った手に対して、必ず相手がそれに対応する手です。
  そうすると、自分の打ちたい手を続けて打てることになります。
・「2つの狙いのある手
  例えば、相手を攻めながら、自分の地を増や手や   2つの石群を狙い、相手が一方を守れば、他方を取ることができる手などです。

4.反省する。
 自分が打った手に対して、相手は違うところに、思わぬところに打ってくる場合があります。
 そして、自分はそれに対して驚てしまい負けるかも知れません。
 その時の勝負には負けても、この驚きの一手が貴重な経験になって次に生かせます。
負けることを恐れずに果敢に挑戦することが大事です。

対局例での一手の説明

 私とロボ君との対局例を使って、「一手を打つ前に考えること」を「序盤」「中盤」「終盤」に分けて説明します。

     概要
序盤

序盤の打ち方を布石とも言います。
「だいたいこの辺りが自分の地だよ」という気持ちで打ちあっていきます。

中盤

自分と相手の地の出来具合いを比較して、相手の地を減らす方法を考えたり、自分の地に大きく囲う手を考えて打ちます。

終盤

この段階をヨセとも言います。
相手の地に侵入したり、相手から侵入されて、地の減らし合いの段階です。

 私と人との対局例を基に、打ち方の具体的な例を紹介します。
置き碁4子の対局です。拙い打ち方の例があったので紹介します。
初心者の方には参考になると思います。

打ち方対局例

@弱い石から打つ
A相手に響く手を打つ
B活きる当てのない石は早めに見捨てる
Cスソ空きを囲わない

例1

@スミを守り、相手の地を制限する
A弱い石を補強する
B相手の石を分断する
C守るだけの手は効率が悪い

例2

心構え

私が、本を読んで学んだり、対局経験で感じたことをメモ的に書きます。

 囲碁は、地を囲ったり、相手の石を取ったりするが、それが目的ではなく、 結果として地の多いほうが勝となるゲームである。
従って、着手するときは、数多くある着手可能な点の中で、一番大きな地を得ることのできる点に打つ。
勿論、1手で地を囲うことはできない。今、盤上にある石や将来打つ石と連携すること想像して打っていく。


気持ち

@自分の地と思っているところに侵入されても苛立たない。
Aやきもちを焼かない。相手にも地を与える気を持つ。

打ち方

@弱い石を作らない。
A先手をとる
@前に打った石の顔を立てる、一貫性を持つ。
B相手に響く手を打つ。
C強い石に近づかない。ピンチはチャンス。
D捨石

守り方

活きを確実にすると戦いやすい
2眼を作る。
逃げ出す。
しっぽ切りする。
相手の弱点を逆襲する。
注意
  活きることができないと判断したら、余分な手をいれない。

攻め方

攻める目的
  攻めながら作った地は厚くて大きい
  殺すのが目的ではない。攻めて取れることが確信できた場合のみ、取りにいく。
  そうでなければ、自分の地を増やすか、相手の地を減らす。
攻める方法
  攻める石にはツケるな
  攻めたい石の反対側にモタれよ
注意
  攻めに集中すると、自陣に無理が生じる。

2021.2.1 作成