音が苦(おんがく)遍歴
アンサンブルで数える年
その6
子供のためのラプソデイー 6/30更新




長々と私のさまよえる箏人生に目を通してくださり
ありがとうございました。
このあと、過去の恋愛についてとか、どうして今の主人と結婚したか
なんて話に続くと、ぐっとお客様も増えるような気がするけど
それはまた、打ち上げの席ででもじっくりと・・・。


さて、音楽(音が苦?)。振り返ればいつも音楽が友達でした。
聞いている時は、とてもよい友達ですが
さて演奏する側に回ると、これがとても意地悪。苦しきことのみおおかりき・・。

音楽、と書いて音を楽しむ。または、音が楽しい・・?
とんでもないわとよく思ってました。

どこが楽しいんだ・・って

音楽は音楽であるようになったのは比較的最近の事のように思います。
サブタイトルの、「アンサンブルで数える年」
と言うのは、アンサンブル彩を初めて、邦楽のアンサンブルは年に1曲
と決めて長い間、演奏活動をしてきたので
この10年近くは、「あの年は、この曲をしていた年だった」
と言う思い出し方をするこの頃だからです。


その年に演奏したアンサンブル曲の思い出と
自分の音楽的成長を振り返ってみようかな
と思ってます。
次の八項目について書く予定です。

一、秋に寄せる三つの幻想曲
二、琉球民謡による組曲
三、九州民謡による組曲
四、雪月花によせて
五、かごめの主題による箏四重箏曲
六、子供のためのラプソデイー
七、出雲路
八、茉莉花

さて第1曲目は、「秋に寄せる3つの幻想曲」
について始まり始まり・・・。

一、秋に寄せる三つの幻想曲
            長沢勝俊 作曲
   三つの章からなっていてそれぞれに、秋霖、野分、黄落
   と言う日本古来の言葉による美しい名前が付けられている
   また曲自体も、この言葉をあらわす標題音楽ともいえる
 
   一章 秋霖  秋霖(しゅうりん)とはは、秋の長雨の事を表し
         ぽつぽつと落ちてくる雨の様子を
         二箏と十七絃の分散和音が刻んで曲が始まる。
         やがて一箏、尺八も加わり、次第に雨は、
         勢いを増し激しくなったかと思うとまた静かに
         しとしとと降り続く様子が、邦楽器で見事に表現されている。

   二章 野分け 尺八のわび、寂を感じさせるような独奏。
         (この間慣れるまでは、いつ独奏が終わるのかと、箏パート
         はどきどき)そして荘重な箏のメロデイ。
         ピチカートが激しいつむじ風となって吹き抜ける。
         まさに荒れ野の秋の風景。

   三章 黄落  木の葉が紅葉して落ちる様を表す、「黄落」
         どの楽章も好きですが、やはりこの「黄落」が一番好きです。
         二箏担当者には、随分弾きにくい部分がありますが、それでも
         メロデイーの美しさ、夕暮れを連想させる、哀愁に満ちた
         三章は、三拍子であることも手伝って、流れるように踊るように
         演奏者を引きつけます。 

         

その1、秋に寄せる三つの幻想曲
私にとってはいつものことですが、
あまり先のことを考えてない、そして将来の予測をあまりしない。
悲観的にはならなくていいけど、土壇場で大慌てすることも多い
楽しい人生です。
真剣に考えても、どうにもならないことが多いので
「いざというときの覚悟だけあればいいか」
と言うのが私の生き方です。

知り合って間もないYukiさん、利恵子さんと私の3家族で
ハイキングというかバーベキューをしに行ったことがありました。

そのときYukiさんが持ってきたテープの中に
「秋に寄せる三つの幻想曲」が入ってました。
「この曲一度やりたいわー」とYukiさんが言ったのを覚えています。
この時ももちろん、この曲が私の未来に、
こんなに関わってくるとは想像もしませんでした。

さてこの曲に取り組むことになり
とんと邦楽事情をわかってなかったのと。
その頃は、とても控えめだったので二箏を弾かせてもらうことになりました


そのころはいったい何を考えて弾いていたか
と今思い返すと、ちゃんと楽譜通りひく
と言う段階で、楽譜通り弾く、合奏がちゃんと出来る
それぞれリズムがちゃんとあっている。

などという極めて初歩の段階に一生懸命取り組んでました。
しかしこの1曲を仕上げる段階で、随分色んな事を学びました。
ある日練習にやってきたyukiさん曰く
「暗譜したよー」
「えーーーっ」合奏したら本当にちゃんと弾いているではありませんか。
それまで、1年近く一緒にやってきたけど
一緒に暗譜したことが無かったものの
わたしと利恵子さんは持ち前の負けず嫌いで
「負けないわよ」と言った調子ですぐ暗譜しました。

このyukiさんの悪いくせ(?)は、今も健在で
昨年11月にも、本番2週間ほど前に
「だいたいおぼえてん」と言われ、また私が必死になって暗譜したのは
10年前と同じパターンでした。

Yuki様やめてね、心臓に悪いから。
せめて暗譜は1ヶ月前にしてください。お願い!!


とにかく技術的に弾けるか弾けないか
のレベルでこの頃は、突き進んでおりました

 
続く


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