Angel Sugar

30万ヒット記念企画 テーマ「酔っちゃった」 第3夜

昨夜タイトル翌夜

宇都木&如月

■ 天然な男

 きっかけはたわいもないことだった。
 如月が、宇都木に飲み比べで自分に勝ったら旅行に連れて行ってやると冗談で言ったことから始まった。
 宇都木は絶対勝つと言わんばかりに、それほど強くない酒を先程から飲んでいる。だが如月はどちらかというとかなり強い部類の人間だ。まあ、余程空きっ腹に飲まない限りフラフラにならない。
 勝ち負けを争ってもどちらが勝つか目に見えてるんだが……
 リビングのソファーに座る宇都木の様子を伺うと、目がすわっている。それでも手にはしっかり水割りの入ったグラスを持って残りを飲み干した。
「……入れてください」
 ドンと空になったグラスを置き、宇都木は言った。
「……もう止めた方が良いんじゃないか?私はまだいけるが……未来はもう限界そうだぞ」
 如月は笑ったが、宇都木は首を縦に振らなかった。
「入れてください。絶対勝つんです」
 言って宇都木はズイッと空のグラスをこちらに押した。
「未来がそれほど旅行に行きたかったら、今度必ず行くと約束するから、もう飲まなくて良い」
 如月は宇都木のではなく自分のグラスにウイスキーの水割りを作った。如月はまだ酒を楽しんでいる段階であった。宇都木だけがギブアップ状態なのだ。だが宇都木は諦める様子が無い。
「それじゃあ私がズルをしたことになるじゃないですか……。絶対……勝って私は自分の手で旅行を勝ち取るんです」
 意外に宇都木が頑固だと思うのはこんな時であった。だが如月にはそんな宇都木も可愛いのだ。
「こだわるんだな……」
 仕方無しに空のグラスに如月は水割りを作り、宇都木の前に置く。すると、宇都木は両手でグラスを持った。
「邦彦さん狡い……」
 宇都木は如月のグラスを見てそう言った。
「……ん?何が狡いんだ?」
「もう半分以上飲んでるじゃないですか……」
 自分の持っているグラスを手の中で動かしながら宇都木は不服そうだった。
「私もかなりいける口なんだよ……私が負けたのは過去一度くらいだな……」
 アルコールの所為で気分が高揚していた如月は何も考えずにそう言った。すると宇都木は持っていた自分のグラスを口に付け、一気に飲んだ。
 ドンッ
 グラスを机に音を立てて置くと、宇都木はこちらをじっと見つめてきた。
「誰ですか……邦彦さんが負けた相手って……」
「……え、ああ。いや……知り合いだよ……」
 笑いながら自分の先程言った言葉を誤魔化すように、如月はグラスに入ったウイスキーを飲んだ。
「……戸浪さんでしょう……」
 睨み付けるような視線で宇都木が言った。
「違う。ほら、酒の席は楽しくないとな……まだいけるのか?」
 やめておいた方がいいのだろうなあ……と思いながらも宇都木のグラスに再度水割りを作った。
「戸浪さんですね?」
 まだこだわっている。
「違うと言ってるだろう」
 呆れたように言うと、宇都木は新しく注がれた水割りのグラスを指先で撫でながら暫く沈黙し、今度は満面の笑みを向けてきた。
 アルコールの所為でほんのり色づいた宇都木の表情は扇情的だ。
「邦彦さん」
「……あ、ああ……」
「と・な・みさんですね」
 再度ニッコリ。
「……ま……まあな……。別にいいじゃないか……」
 苦笑しながら如月は言った。
「別に私は……、戸浪さんが気になる訳じゃないんです。もう過去の事ですし……ただ……戸浪さんにはどんなことでも負けたくないんですっ」
 俯き加減に宇都木はそう言い、またグラスの中身を一気に空けた。
 もし……
 宇都木が戸浪に勝てるのだとするとかなりの酒豪だ。いや普通ではない酒豪だろう。そんな宇都木は勘弁して貰いたいと如月は本気で思った。
「……身体が暑くなってきちゃいました……」
 ぼわ~とした目で宇都木はそう言って机に突っ伏した。
「もうそのへんで止めて、横になった方が良いぞ。明日絶対に悪酔いする」
 可愛いなあと思いながら宇都木の事を見ていると、急に身体を起こし上着を脱ぎはじめた。
「いえ……まだ頑張ります。負けるつもりは無いんです。私は邦彦さんと旅行に行きたいんです。戸浪さんにも負けたくない!」
 言いながら宇都木は上着だけでなくシャツまで脱ぎだした。
「……脱いで……どうするんだ?」
 如月にはまだ理性があった。 
「暑いんです……」
 一言そう言って宇都木はシャツを床に放り投げた。
「見苦しいですか?」
 白い肌をうっすらピンク色に染めた宇都木の身体は、如月の理性を鈍らせるのに充分であった。
「いや……どうせ二人きりだし……別に誰に気兼ねすることも無いだろうから……」
「でしょう……注いで下さい」
 嬉しそうにそう言って宇都木は再度、空のグラスをこちらに差し出してくる。だがこれ以上飲ませると本当に明日宇都木は酷い頭痛に悩まされるはずだ。
 ここらあたりが潮時だろう……
「私はもう駄目だよ未来……ギブアップ」
 もう飲めないと言う表情を作った如月は演技していた。
「……私はまだ行けますよ。邦彦さんは本当にもう駄目ですか?」
 益々嬉しそうな表情で宇都木は言うが、自分の身体がゆらゆら左右に揺れていることに気が付いていない。
「ああ……もう駄目だ。私の負けだよ……」
「本当に?本当ですか?」
 ほわ~んとした目で宇都木がこちらを見る。何より宇都木は上半身裸だ。その所為か妙な色気まで一緒に付随している。
「未来に嘘は付かないよ」
 酔った風に如月は手を振った。
「私の勝ちですよね」
 宇都木は机に顎を乗せしつこく食い下がった。
「ああ。もう見るのも嫌だ」
 如月はこれ以上宇都木が飲もうとするのを避けるために、机の上に置いてあるボトルに蓋をすると、机の下に置き宇都木の視界から見えないようにした。
「……じゃあ……旅行……連れて行ってくれるんですよね」
「もちろん私の負けだから、未来が行きたいところに連れて行ってやるよ」
 こちらも笑顔でそう答えると、宇都木は「良かった~」とホッとしたような声で言うと、そのまま後ろに転んだ。
「未来っ!おい、大丈夫か?」
 床は毛足の長いカーペットを敷いてあるため、倒れたとしても痛くはないだろうが、宇都木は普段の酒量をかなり越えて量を飲んだ筈なのだ。その所為で気分が悪くなったのではないかと如月は心配になった。
 机を越えて向こう側に廻ると宇都木は横向きに「旅行……」と呟くように言って目を閉じていた。
 眠ったのか?
 横向きに丸くなっている宇都木をまたぎ、顔色を窺おうと如月が覗き込むと同時に今まで閉じていた瞳がうっすらと開いた。その視線は如月の方を向いた。
「邦彦さん……旅行……」
 宇都木は言って両手を如月の首に廻してきた。
「ああ……行こうな……一緒に……」
 頬を擦り寄せてくる宇都木に如月は唇で愛撫した。舌から伝わる宇都木の熱はアルコールのために体温がかなり上がっていることを如月に気づかせた。
「随分と暑いんじゃないのか?」
「暑い……下も脱がせて……」
 宇都木は廻していた手を解くと、如月の手首を掴んで自分の下半身に誘った。
「いいよ……脱がしてやるよ……」
 片手でベルトを外し、ズボンをずらせると宇都木は自らも足を動かして足下まで下ろした。その団子になったズボンを如月は両足から抜いてやった。
「涼しい……」
 下着一枚になった宇都木はほうっと息を吐いて両手を広げるとカーペットに身体を伸ばした。よくよく見ると足先までピンク色に染まっているのだ。
 限界まで飲んだな……
 全く……
 そんなに旅行が行きたかったんだろうか?
 それともそれほど戸浪に負けたくなかった?
 どちらの理由にしても、普段見せない宇都木の正直な気持ちがとても可愛いと如月は思わず笑みが口元に浮かんだ。
「笑ってる……邦彦さん……」
 酔った瞳で宇都木はこちらをじっと見上げてくる。
「未来があんまり可愛くて……」
「可愛いと……邦彦さんは笑うんですか?もしかして……私が素っ裸だから……笑ってるんですか?」
 こういう所は酔っても余りかわらないんだなあと如月は余計に可笑しく思えたが、これ以上笑うとまた変に宇都木が誤解しそうな気がした。
「いや……未来が気持ちよさそうだから……私も脱ごうかな……なんて思ったんだよ」
 言いながら如月も自分の上着を脱ぐと、宇都木は仰向けの身体をまた横向きにして、スリスリとカーペットに頬を擦りはじめた。
「ふわふわしていてヒンヤリしてます……」
 如月がシャツを脱いでいる間、宇都木は気持ちよさそうに自分の身体をカーペットに擦りつけていた。
「未来……カーペットが好きなのか?」
 笑いながら如月は宇都木の肩に愛撫すると、宇都木の瞳がこちらを向いた。
「邦彦さんが好き……」
 宇都木はそれまでカーペットに擦りつけていた身体を今度は如月の方に擦り寄せた。
「好き?」
「いいえ……愛してる……」
 両手、両足を如月に絡めて宇都木はうっとりとそう言った。酔っていると宇都木は本当に素直で可愛いと如月は感動していた。
「私も愛しているよ……」
 軽くついばむようにキスを繰り返した後、宇都木がふと言った。
「ねえ……教えていただきたいことがあるんですが……」
 両手はしっかりと如月の首に廻されていた。
「うん……なんだ?」
「ワカメ酒しませんか?」
 はは……
 未来は何処でそんな知識を……
 苦笑いしながら如月は言った。
「そんな趣味があるのか?」
「趣味って……どういう物かは知らないんですが……彼氏が見ると嬉しいそうなんです。邦彦さんはワカメ酒が見られたら嬉しいですか?」
 宇都木は如月が喜ぶかもしれないと言うことを聞いてきては色々気を回すのが趣味のようであった。それに如月が気が付くと宇都木はとても喜び、気が付かないで居ると、何時気が付くのだろうと今度はそれを楽しみにしていた。
 もちろんそれは酔っていない日常に大抵発揮される。職場は秘書として気を使い、二人で過ごす自宅では、玄関先に置かれた小さな観葉植物などにその気遣いが現れていた。
 宇都木のことを出来た恋人だと如月は本当に思う。こんな風に健気に尽くして貰える事が幸せに思うのだ。
 だが今の発言は宇都木が「ワカメ酒」がどういうものか知らずに言っているようであった。
「体験してみるか?」
 如月は小さく笑ってそう言った。
「……体験……するような事なのですか?」
 不思議そうな表情がこちらをじっと見ている。
「まあ……。そんなものだ」
 言って如月は身体を起こすと、先程まで飲んでいた水割りの入ったグラスを手に取った。中身は丁度半分くらい残っており、氷は既に小さくなっていた。
「……それをどうするんですか?」
 如月の持つグラスに視線を向ける宇都木の隣りに腰を下ろすと、上半身をこちらにもたれさせ、衣服として最後に残った下着を如月は剥ぎ取った。
「……あのう……は……恥ずかしいです」
 顔を更に赤くさせて宇都木は涙目になる。
「で、両足は閉じていろよ……零すとカーペットが濡れる……」
「は?」
 と、言いながらもきちんと両足を閉じている宇都木に笑みを落としながら、如月は股下の間に水割りを注いだ。
「冷たい……っ……」
 小さく身体を震わせた宇都木であったが、如月の言いつけ通りに両足を閉じたままだった。
「本当は水割りじゃなくて、日本酒なんだがな……」
 ユラユラと水割りの中で揺らめく茂みを眺めながら如月は言った。
「……何がワカメ酒なんです?」
 自分の股に出来た水割りの水たまりを宇都木も眺めて不思議そうに言った。
「だから……下の毛をワカメに見立てて酒に浮かせ、それを眺める風流な遊びだよ」
 自分で何を説明してるんだと如月は苦笑しそうになったが、嫌な気がしないのは結構楽しんでいるのだ。
「……ワカメってもっとこう……ひらひらしてませんか?」
 ぼーっと自分の茂みを見つめながら宇都木はぼけていることに気が付いていなかった。
「……笑わせないでくれ……」
 笑いを堪えながら、如月は上半身を屈め、宇都木の半分浸ったモノを舐めながら、そこに溜まった水割りを飲み干した。
「……あ……」
 身体を支えるために如月の背に廻していた宇都木の腕に力が入った。
「こういう遊びだ……」
 下から如月が宇都木の真っ赤になった顔を眺めてそう言った。
「……お……美味しいですか?」
「上手いね……極上だ……でも私はこっちの味も確かめたい……」
 まだ膨らみを持っていない宇都木のモノをそのまま口内に含むと如月は音を立てて吸い始めた。
「……なんだ……今日のお前のこれは冷たいぞ」
 水割りで湿ったモノはひんやりとしていたのだ。
「あっ……駄目……」
 抗議する声を無視し、如月は体勢を変え、宇都木の両足を広げさせ、その間に身体を差し入れると再度股下に顔を埋めた。すると宇都木の両足がぴくりと動いた。
 きちんと宇都木は両足を閉じていた筈であるのだが、滲んだ水割りが太股を伝って股の間を濡らしている。その雫を舌で舐め取りながら周囲を舌で愛撫すると宇都木の甘やかな声が聞こえ始めた。それに煽られるように如月は何度も冷えたモノを銜えて舐め上げ、体温を取り戻すような愛撫を与えた。
「や……身体……どんどん熱くなる……私……熱……あるのかも……」
 起こしていた半身をいつの間にかカーペットに倒し、宇都木は喘ぐようにそう言った。 
 飲み過ぎたんだよ……
 とは流石に言えず、如月はただ笑うに止まった。
「だ……駄目……こんなところで……」
 カーペットの上で身体を捩らせる宇都木は逆に如月の欲情に火を注ぐだけのものでしかない。それが分かるように自分下半身にあるモノは既に張りつめている。
 私の未来……
 快感と熱で目を潤ませた瞳は、濡れ光りこちらを誘う。逃げるような仕草も本気でないのが如月には分かっているだけに、宇都木の身体を這う手の動きも止まることが無い。
「あっ……あ……あ……熱い……熱いです……」
 ハアハアと息を継ぐ宇都木は、言葉で拒否しながらも身体は如月に開かれていた。それが分かるように両膝はしっかり曲げられ、左右に開いている。その普段隠している敏感な部分を如月は貪るように愛撫した。
「あっ……ああ……あ……いい……い……」
 歯を食いしばるような声を上げ、宇都木は両足を小刻みに震えさせ、自然に閉じようとする膝を己の両手で押さえつけていた。それは如月の愛撫を邪魔しないようにとでも思っているのだろうか?
 違う……
 貪られたいと思っているのだ。
 如月の舌に感じ、立てられる歯に痛みを覚え、それらを全て快感に変えていこうとする宇都木は如月からのものを全て受け取ろうとしている。
「未来……」
 ズイッと身体を上にずらせ、涙目になっている目元を口で掬い取った如月はそのまま舌を首筋に這わせた。顔を横に倒した宇都木は、既に口元を閉じられなくなっており、吐き出される息が酷く熱かった。
「あ……邦彦さん……私……何だか変……」
 身体の熱さに頭がぼんやりしているのか、目線が虚ろになっている。
「感じているといいよ……気持ちよくしてやるから……」
 言って如月は宇都木の小さな胸の突起に歯を立てた。その刺激にしなる胸元は確かに熱い。
「はあっ……あ……息……息が……あ……」
 ますます喘ぎながら宇都木は両足を如月の身体に巻き付けた。
「もう少し……我慢……な?」
 手を伸ばし、宇都木の閉じた場所へ指を立てると、そこも熱くなっている。だが普段より柔らかい。指先からその感触を感じ取りながら如月は宇都木の身体中がアルコールで柔らかくなっているような気がした。
 中は……
 もっと熱いのだろうか……
 ごくりと喉を鳴らし、如月は指を捻り込んだ。すると中が充血しているのが想像出来るほど熱をもっていた。
 早く入れたい……
 ここに……
 自分のモノをつっこんで……
 この熱さを私も感じたい……
 はやる気持を抑えながら、如月は指先を何度も突き入れ、中を広げながら熱さを指の先に感じていた。もう片方の手はズボンのチャックを下ろし、固くなった自分のモノを引きずり出している。
 これを……
 早く入れたい……
「あっ……あ……あ……や……焼ける……熱い……」
 掠れた声でそう言う宇都木に、先程のグラスを口にくわえ、残っている液体を口に含ませると、そのまま宇都木の口に流し込んだ。
「……ん……ん……う……」
 宇都木は嫌がることなくその水割りを口に含むと最後の一滴まで如月の口から吸い取った。
「あっ……はあ……っ……邦彦さん……」
 両手でギュッと如月の頭を抱え込み、宇都木はそう言った。
「お前の中も……熱いぞ……」
 くちゃくちゃと後腔で音をたてさせ、如月は何度も抉るように指を使った。
「はっ……早く……いれ……入れて……っ……あ……」
 言われるままに如月は宇都木の両足を抱え、己のモノを緩んだ部分に押し当てた。そしてニジニジと中の熱さを味わうように侵入させる。
 熱い……
 確かに……
 だが……
 酷く気持がイイ……
 感じたことのない熱を宇都木の身体の奥に感じた如月は、ゆっくりとした動きで全てを奥まで挿入した。
 そこで一旦熱を味わうために如月は腰の動きを止める。
「宇都木……すごく……熱い……」
「……いや……邦彦さん……動いて……」
 顔を左右に振って、如月はいやいやという仕草をした。それがとても如月には愛しく映った。
「未来……」
 ゆっくり抜き差しを繰り返したものの、暫くすると如月は何度も腰を打ち付けるような動作で、宇都木の奥を押し広げた。
 熱い襞が何度も如月のモノに絡みつき、焦げ付くような気分にさせる。それが今まで感じたことのない快感を腰元から伝えてくるのだ。
 すご……
 すごいぞ……未来……
 荒い息を吐きながら如月は初めて知った快感を全て取り込むような動きで腰をグラインドさせた。
「あっ……あっ……あああ……熱い……っ……駄目……焼ける……ああっ……」
 両手を振り上げる宇都木の手を掴み、カーペットの床に押しつけると、如月は更に奥を抉った。
 奥はもっと熱く熟れており、如月の欲望を絡め取って満足させてくれるのだ。そんな味を知った如月に、今ここで止めろと言われても無理であろう。
 それほど宇都木の奥は味わい深いものがあったのだ。
「あっ……く……邦彦さんっ……も……あっ……ああっ……」
 何度も顎を仰け反らせ、宇都木は必死に喘いでいた。擦れる腹の間にある宇都木のモノは先端から白濁した液を滲ませ、互いを濡らしている。そんな宇都木のモノを如月は己の腰の動きに合わせて腹で擦り上げた。互いの腹の間で転がされている宇都木のモノは左右に揺れ、快感に震えている。
「やっ……さわ……触って……私……っ……私の……っ……あ……」
 腹の間で擦れるのが嫌なのか、宇都木は目を大きく見開いて如月に懇願した。それをうけて如月は宇都木の手から己の手を解き、腹の間で張りつめているモノを掴むと一気に高みまで駆け上がった。
 結局一晩如月達はそこで何度も身体を重ね合わせ、カーペットの上でいつの間にか二人抱き合ったまま眠っていた。
 
 如月が目を覚ませると、宇都木が上半身を起こした格好で頭を押さえていた。
「どうした……?」
「こ……こんな場所でするなんて……」
 あ……
 後悔してる……
 まあ……いつものことだが……
 苦笑しながら如月は言った。
「まあな……たまには良いだろう……。なんだ酔いは醒めたのか?」
 如月の方はカーペットにだらしなく身体を伸ばしたままそう言った。意外にフワフワした感触が気持ちよかったのだ。
「頭……酷く痛いです……」
 涙目でそう言った宇都木は、既に熱が冷めた肌の色を取り戻していた。
「そりゃあ……お前……あれだけ飲んだんだからな……仕方ないだろう……」
「それに……どうしてこんなところでやるんですか?あと……後始末……大変じゃないですか……。で……あの……あのワカメ酒って……いやあ……」
 真っ赤になった顔を両手で隠して、宇都木は酷く恥ずかしがっていた。
「お前がしたいって言ったんだろう……」
「あ……あんな……恥ずかしいことなら…先に言ってくだされば……私……」
 震える声で宇都木はそう言った。
「……酔ってるとお前は何をしているのか分からなくなるんだろうな。だが、ああいう未来も可愛いぞ」
「りょ……旅行は連れて行ってくれるんですよね?」
 伺うようにそう言う宇都木に如月は頷いた。どうも宇都木は酔ったからと言って、その時のことを忘れるタイプではなさそうだった。
 まあ……いいか。
 旅行は私も行きたかったしな……
 別に覚えていて悪いことも無いだろう……
 当人は随分と恥ずかしい思いをするだろうが……
 今度はどういう手で酔わせようかと如月は思わず考えてしまった。
「……だったら……もう忘れます……」
「忘れなくても良いぞ。なかなか可愛かったからな……。また酔ってみてくれよ」
 そう如月が言うと、宇都木は、じっとこちらを見ると次に溜息をついた。
「なんだ?」
「ワカメ酒の光景を思い出して……あれじゃあワカメではなくて、ひじきだなあとふと思ったんです」
 げんなりとして言った宇都木に如月は大声で笑い出し、目元を押さえた。
 ひじきと言われ、涙が出るほど可笑しかったのだ。

―完―
昨夜タイトル翌夜

あはははは。すみません。また笑いが……いやあ……あはははは。でもエロだしいいですよね? いやあもう……本当は如月にもワカメ酒させようかなあ~なんて思ってたんだけど……枚数の関係で削除しました。うぬ……今日からエロカップルばっかりだな……すげえ……。

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