書留、はじめました。
写真はほぼ毎日撮ってますが、
コトバもほぼ毎日更新します。
…するでしょう。するかな?


 

020312

寝る前に考え事をすると、頭が休まらずにおかしな夢ばかりみたりして身体に良くないらしい。それでも、目を閉じて枕に顔を埋めていると、だんだん頭が冴えてくることはよくある。
考え事をしてるとき、自分の場合は独り言をつぶやくようにコトバが流れている。「そうか、分かったぞ…。いや、まてよ…。なんや、よう分からんようになってきたな…。まてまて、落ち着け。整理し直そう…」
独り言だが、対話のような感じ。よく、命令口調も出る。
命令しているのは自分だ。とすると、命令されているのは誰だ? いや、逆かもしれない。コントロールしようとする存在と、コントロールすべき未熟な存在に分離している。どちらが本当の自分か?どちらもちがうのか?
今夜も奇妙な夢をみそう


 

020313

柳生あたりから初めての道へ分け入り、尾根線を目指して走っているうちに林道へ迷い込んだ。砕けた土石、折れた枝、不意の窪み、神経を張りつめながらハンドルを固く握る。
ようやく道幅に余裕のある場所をみつけ、車を停めた。エンジンを切って外へ出る。暗い森の中には鳥の声ひとつしない。なんだか…、静かすぎる。自分の足音が何倍にも増幅して聞こえる。こういうとき、不思議に全身の神経がアンテナを伸ばす感覚。生き物の動きを眼ではなく身体で直接感じ取ることができるような…。遠い昔には人間も昆虫の触角みたいなものを持っていたのかな?
剥き出しになった大きな杉の根本を覗き込もうとしたとき、不意に鋭い視線を感じて顔を上げた。すぐ目の前に石の祠(ほこら)!一瞬背筋が凍りついたように萎縮し、それからゆっくりと後ずさりして、小さく一礼してからそこを離れた。


 

020314

CD-RW買うのはひとまずやめ。
この音楽はテープで擦り切れるまで聴き潰してやる。
爆音で
融けたい!信じていい、嘘以外は残る。

嫉妬してんな
そっと逃げんな
カッコつけんな

いまどんな顔してる?
何人いたっていいんだ。嘘がないなら。
信じていい、愛されてる。


 

020315

風がぬるい。薄手のセーター1枚でいい。冬の間部屋でずっと履いていたスリッパもオサラバ。
気分が高揚してるのは春のせい、音楽のせい、それともちょっと忙しくなったせい?
理由なんてなんでもいいか。

写真を受け取りに行った帰り、雲間からこぼれる光、急速に晴れわたる空…。いざ、高いとこ!
でたらめにハンドルを回し、徐々に郊外の丘陵地へ。どんどん、どんどん、いったれ、いてまえ。こんなところに道あったっけ?
ダンプの荒い轍が残る、剥き出しの造成地。車を降りてさらに盛り土の斜面を登る。まだ地面が十分に落ち着いていない。乾いた土に足が沈む。一段登り終えると、まだ先にもう一段。さらにもう一段…
ああ、空!やった。見つけた。
フフフ、遠い山も見える。まだ誰もいないや。


 

020316

昔、隣に座ってた人が「髪切ったのに気付いてくれない」ってすねてた。
オレだってめったに気付かれない。伸びた?とは聞かれたけど。

見せたいの?それとも見られたいの?
君がけなしたのと同じぶんだけ褒めてみろよ。

すごい色の空をみた。ガラス玉みたいな青。何枚も撮った。でも、なんだか綺麗すぎるんだなぁ。
すぎる、っていうのはバランスの問題だな。日によるけど。ちょっと照れ臭い。イタタマレナイ。
大勢の中にいるときの感覚に似てる

ムリヤリかな。


 

020317

「あったぁ!良かったぁぁぁぁ… 」
失せ物が見つかって、喜びのあまり寝転んで足をバタバタさせる母。さんざん叫んで転げ回ったあげく、精も根も尽き果てグッタリ。授業参観で我が子のやんちゃぶりに顔を赤らめる心境、の息子(28)。

大人でもたまに子供に戻る瞬間がある。いや本当は誰も基本は子供のままで、大人というのは‘着ぐるみ’に過ぎないのかもしれない。毎朝出社するときに玄関で着て、帰宅したらオナラといっしょに脱ぎ捨てて。でも、気付かないうちに肌に貼りついて脱げなくなってたりとか…


 

020318

いつもよりたくさん寝たのに朝から背中が痛い。朝陽を透すカーテンを見ると無数の浮遊するゴミ屑が見える。足先が冷えて落ち着かない。やけにハラが減る。何度なでつけても寝癖が直らない。爪ばかり伸びる。ホントは酒に弱いかもしれない。

こういう日はココロは信用できない。信用しない。
身に任せる。


 

020319

散歩の途中、山火事に出会った。気のせいかな?よく火事の現場に遭遇する。
集まった人たち。どこか同じニオイ。煙にむせぶところまで寄ってきて覗き込む。火が見えなくなると、つまらなそうに立ち去っていった。

最近できたと思ってた古本屋に、「来週閉店」の張り紙。何気なく手に取った本、神経症に関する対談。
「…この世を普通に生きられる人が一番変わってるんですよ。ふと目覚めてしまったり感じてしまった人は、重荷を背負って生く…」買わずに棚へ戻した。

わからない。でもわからないなりに毎日進む。
悲観的なことは言いたくない。言う必要ない。
書いて残すなら、すこしでも力になること、
せめてもの努力。日々への感謝。

上向いて呟いてみたけど、青空に溶けた。


 

020320

例えばいくつかのスタイルを使い分ければ、言いたいことが少しは言える気がするんだよ。
女にだってなれるし、歌詞のように話すこともできる。
でも内心分かってるんじゃないのか?言いたいことなんて本当は別にないんだって。
これでもないあれでもないって既存のスタイルを捨てていったら、結局何も残らないかもしれないだろ?
壁にぶち当たるたび、物事にはいくつも見方があるからって慰めてきたんじゃないか。
無限にあるってことは、何もないのとよく似てる。
いつのまにか町中自己表現で溢れ返ってるけど、きっと探してるのは表現じゃなくって自己さ。
だけど自己なんて無理して探すもんじゃないぜ。


 

020321

どうも具合が良くなかったのでハードディスクを初期化してみた。全部のデータが消してしまうと、思った以上に気持ちがいい。
風が雨戸を叩く音が好き。 雨粒でぼやけた風景も綺麗。

頑張っている人がいる。夢中で走っている人がいる。時代が彼らを求めてる。

理由を求めてはダメだ。彼らがくれたもの、その見えない力を、いつも忘れないで。


 

020322

ああ…、いいなぁ…。
おっ…。ふーん、いやはや…、ナカナカ…、フフフ。ヘヘヘ。
おお。ふぅ…。ムフッ。

半年探して、ようやく見つけた理想の椅子。やっと出会えた♪
みんなが理想的な椅子をみつけられたら、世界は平和になるんじゃないかしら?

なーんて。


 

020323

寒い。まだ全然寒い。春先だもんな。
火を強く保っても背中がひどく冷たいので、しきりに回転して裏表を交互にあぶる。酒をふくむ。
いつのまにか星も雲に隠れた。

いったい誰と話してるの?誰だか知らないけど、今ここに居ないってことだけは確かだよ。

それより戻って彼の反撃を聞いてくれよ。自分から仕掛けといて。
悪いけどオレはどうも心が動かないんだ。別にイライラもしないし、興奮もしない。
それがいいことかどうか実は自分でもよく分からないんだけど、いつからかもうずっとそうなんだ。
ああ、背中が冷たい。もっと火に近づかなきゃ。


 

020324

雨滴が窓に当たる音、タイヤが水を撥ねかす音、
ふと、音がなくなっている瞬間。
ラジオより心地いい。

隣の藤棚にヒバリが一羽、電線でそれを眺めるもう一羽。
さっきまで声が聞きたかったんだけど、いまはそうでもないんだ

特に用事はないから。晴れたらまた電話するかも。


 

020325

出掛けの帳、消え残る光。
それだけで良かったのに、十分綺麗だったのに、
ああ澄んだ青空を見逃したなとか、
またそんなこと考えてんのかとか、
他人の気持ちが分からないとか、
本当にこれで良かったのかとか、

サヨウナラ昨日。ばいばい。


 

020326

ハクセキレイ、ウグイス、コマドリ、ヒヨドリ、メジロ、
鳥も人も桜がすき。
はらり、はらはらり…
あ、さすがにまだ 散ってはないか。

今年も暑くなるのかな?忙しくなりそう?
ついこないだ咲き始めたと思ってたのに。
鳥も桜を見ると次の季節を想像してしまうの?


 

020327

自分で自分にプレッシャーかけてるんだな。
考えてみろよ、そんなたいしたことじゃないぜ。
誰もお前に期待なんかしてないよ。してないね。
他人の顔色伺ってるヒマがあるのか?
そんなことより嘘つかないことだけ考えてろよ。
案外、簡単じゃないぜ。


 

020328

ところどころ轍に泥水の溜まった、川沿いの小道。
桜の木の下で、名前の知らない小さな花もたくさん咲いている。
すこし風が吹いただけで、ちぎれそうなくらいに揺れる。

車を停めた脇で車座になっている人たち。ウインドウ越しに頭とすこし丸まった背中が見える。ほとんど動かない。話している様子も、何か食べているふうでもない。老人のようだけれど、ひょっとすると中年かもしれない。男も女もいるようだけれど、見分けがつかない。
それ以上は近づけなかった。ただ、ラジオのAM放送だけが鮮明に聞こえていた。


 

020329

終日暗室作業。外は雨。一見関係なさそうだけど、暗室は雨の日がいい。
あまり言葉は発してない。でもたくさん喋ったような気もする。
手が荒れて肌カサカサ。

「明日から行くの?とりあえずバンコクだっけ?」「そう。チケットは1ヶ月。実は…、ひとりじゃないんや」「え!?それってオレの知ってる人?」
夜中に突然の電話で、ドラマのようなことが起こる。お互いなんだかよく分からないけれど、無事を祈る気持ちはいつも同じ。
「どうなるんかな?」
「振り向くなよ」


 

020330

「まだすこし前まで、この道もこんな舗装された広い道じゃなかったんですよ。土の道で、両側から木が覆い被さるようにあって、朝なんか木洩れ陽がキラキラッ本当に綺麗で!すぐ横を小川も流れてて…、そう夏場なんて、照り返しのせいか前より暑くなったように感じるんですよ。この子もその道が好きで、15分のところをいつも1時間以上かけて遊びながら帰ってきて。」

 


 

020331

なにもないときは、なにもない。
無理に引っぱり出してもロクなことない。

それでも一応努力しよう。

…努力おわり。やっぱ欲張りかしら?
静かな日も受け入れよう。空虚とはこの先も長い付き合いになる。


 

back

2011 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7
2010 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2009 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2008 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2007 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2006 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2005 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2004 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2003 - 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12
2002 - 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12