040602

蟻の行列、隣の敷地から来てる。あるいは向かってる。
杜若の花を覗き込む。裏側に忍ぶ甲殻類。
若い毛虫は速い。葉先から純に枝の根本まで綺麗に食べる。
その毛虫をムクドリがさらった。二口で呑み込んだ。
 


 

040603

目も合わせず、ニコリともしなかった人の横顔

それはある正直な一面に過ぎず

ニンゲンまた忘れながら前へ進む


 

040604

ゲートを入り、緩い坂道を下ると広場がある。地面に描かれた波紋のような模様。
水泳教室へは円形劇場の脇を越えて通ったはず。夏の草いきれと喧騒がきこえる。
傾いて割れた形の家と、西部劇の酒場でスカートがめくれたりする光線銃の遊戯。
観覧者に乗った憶えはない。回転ブランコも。園内博物館の係員が一番元気そう。
ループスライダーが登場して以来、足どりも途絶えた。南口の温泉はまだあった。


 

040606

素敵な時間だった。
どんなにきつい情況でも、励みがあれば疲れもちがう。
それは言葉になりにくいもの、その時々で変わるもの、
伝えにくいもの、保存しておくことができないもの、
だからいつも探してる。いつも探している。


 

040607

サヨウナラ 突然
やがて来るお別れを 考えますか
考えないために 進んでるように
見えたらさかさま 目を開いて
終わりは誰にも 見えないの 見えないの


 

040613

ふと道を外れて
いつかの夏の空を
高原を想う空を
ヨーロッパの乾いた空を
宇宙へと続く空を


 

040617

眺めのいい家に暮らそう
ときどき広い空を眺めよう
戦いをしばし忘れよう
ぼくらは何を望む
何を想い描く


 

040618

生駒山 遠ざかる
春日山 手が届く

道は東へ続ている
鳥は北へ引き返す


 

040622

今朝は晴れているが、水嵩は増している。
いつもの中州が草むらを残して水面下に沈んでいる。
慎重に足場を確かめながら鮎竿を振る釣人が3人。
水深にしてわずか10cm程度だとしても、体積で考えると膨大な質量だ。
あのカーブでは、相当な力学が生じているのか。


 

040626

真剣であるべきとき、
真剣でいたいと思っている。

真剣でいたいと思うことと、
真剣でいられることにはまだすこし距離がある。


 

040628

天地の 初めの時ゆ 天の川 い向かひ居りて 一年に 二度逢わぬ 妻恋に 物思ふ人 天の川 安の川原の あり通ふ 出での渡りに そほ船の 艫にも舳にも 船装ひ ま梶しじ貫き はたすすき 本葉もそよに 秋風の 吹き来る夕に 天の川 白波凌ぎ 落ち激つ 早瀬渡りて 若草の 妻が手まくと 大船の 思ひ頼みて 漕ぎ来らむ その夫の子が あらたまの 年の緒長く 思ひ来し 恋尽くすらむ 七月の 七日の夕は 我も悲しも


 

040630

ラーメンにはほど遠い


伸びる前に走れ
待ってちゃダメだぜ


 

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