031201

愛されてると思ったのは勘違い。
照れ臭さをごまかすのも上手くなった。

愛されてないと思ったのは勘違い。
泣かせてしまってようやく思い出した。


 

031205

大きな窓。その手前に腰掛けの台がある。
賑わいと、はにかみと、物音と、ゆらめき、
風の向こうに空の滲みが見える。川の向こうに山。
ごく普通のコーヒーが美味しい。ごく普通って何?
真似の出来ない時間。鉛筆が自ずから進む。いい時間。


 

031207

午前出遅れる前に窓開けて掃除したでしょう?
いつか、いつかって思ってたこと実行したでしょう?
何も考えずに手を伸ばして自転車立て直したでしょう?
忘れてること忘れるくらい歩く 日が暮れるより早く
使い分けしない 昔話おしまい 持ち越しもなし


 

031208

身体に例えると 手先と胴体
いいもの持ってたのに  花の咲かない種だった
ブレてはだめ 見せなくても見える
くれてやれ 誰も信じられなくなるよりいい
ブレてはだめ 必ずできる


 

031209

ビニールハウスへ一緒に入ろう
そこでいっぱい話そう
否定について
否定について
否定について


 

031211

ことごとくことごとくことごとくことごとく赤信号
思考停止警告



朝から暖房 東京の人 近代盆栽 重い鎧 コーヒーの味 湯船にて
前のめりの姿勢で一歩一歩が重苦しい夢 未明の灰色


 

031214

まずアスファルトを擦るタイヤの音、
それから草むらの鳥たち、
風、雲の流れ、光の閃き、
どこまでも繋がっている地面、
その感触。


 

031215

再会の瞬間、眼球の動き、
まだ憶えていない、でもなんらかの引っかかり、
最初に出した声は自分のものではないみたい
あとは喋らない。視線のやり場に窮する。同じ夕刊。
手の動き、小さな仕草、すこし切った髪、読めない横顔


 

031218

ああヨゴレサ。
そんなもの忘れちまったサ。
おかげで見えないものまで見えるのサ。
幻覚に踊らされる毎日サ。
だから美しいものを探すのサ。


 

031219

 
一期一会
 
 
 


 

031220

いま、目の前にいる人のことを
しっかり見つめる
そして次へゆく
また、明日も
同じこと、巡ること


 

031221

いま、目の前にいる人のことを
しっかり見つめる
そして次へゆく
また、明日も
同じこと、巡ること


 

031223

ゼン、ゼン



バイバイ。


 

031224

このまま宇宙へと
堕ちてゆき 堕ちてゆき
地上を遠く 遠く空から
街の灯り 山の膨らみ 鎮まる音ども
大切なものがみつかる 大切なものをみつめる


 

031226

池をぐるっと巡るの
血が爪先まで巡るの

鳥たちが集まるの
猫たちが駆け寄るの


 

031231

窓の外はどんな風景でもいい
晴れていても雨の日でもいい
辿り着いて、また旅立って、
次は何処へ行こう?
君と何処へ行こう?


 

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