100203

指を開け 足を上げろ
まだ顎は冷たい
やがて目も閉じるか
下草は生えない
土を持ってゆく


 

100207

ヤツは勝手口の前で足踏みしていた。路面がジッとしていられないほど冷たいのだろう。やがて姿を消したと思ったら、今度は庭で目があった。次は裏の側溝で、そして側溝伝いの隣地境界で。磨りガラス越しに玄関先を往来する姿も見かける。ときにはこちらを向いて座っていることもある。どんな場合も、何かを訴えかけるような目をしている。お互いに黙ったまま、何とかならんか、いや悪いが何ともし難い、の問答を繰り返す。せめて早く陽が出て少しでも空気を暖めてくれることを祈るほかない。


 

100209

サーラブレッド サーラブレッド
あなたはどなたのこどもさん

それは前にも来ましたよ
ですから何度も言うように


 

100211

雷が鳴る日はケーキを作りましょう。



 


 

100212

雨樋は家屋を損傷せしめる重大な急所である。片流れ屋根で北向き勾配とし、軒先をできるだけ深く取り、風通しの良い物干し場とする。温度変化も少ないことから貯蔵所としても活用できる。他にも建物北側は相応の利用価値がある。片流れ屋根の難点としては風への耐性が考えられる。特に通気層を設ける構造の場合は注意が必要になる。
 


 

100214

静けさ

そのあと

嵐くる


 

100215

知らないことは山ほどある
聞いたことない歌や声
頂上は崖っぷち
真に登り切ったなら
あとは下るだけ


 

100218

できれば このまま
バナナンマ
バナナン
バナナン
バ ナ ナ


 

100219

むいてる?
むいてる
むいてる

 


 

100220

右へ曲がるものをまっすぐにしようとして根本を左へと傾けたら、さらに右へと大きく曲がろうとする。それでは下へ向けようと根本を時計回りに回転させると、今度は四方へと散ってしまう。

まてよ、発想を逆転しよう。 根本を反時計回り回すと…、まっすぐになった!
つまり曲げ、ではなく捻れ、が原因と推察される。


 

100221

何かに誘われるということは、ある。
しかしそれを何かに誘われた、と言っても真実味に欠ける。

人は自らの意志にこそ従って動く、という思い込みは根強い。
 


 

100225

圧力釜
熱気球
うどん

近づけば靄


 

100228

染みわたる 糖分
      ショ糖
      果糖
      ブドウ糖
 


 

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