031003

人間は埋没することができる
人間は忘却することができる
人間は再誕することができる
それを繰り返すことができる
人間とは、何ですか?


 

031004

目が覚めると、田園の中。
黄金に光る。風に揺れる。

腕時計によると、数分の白。
客車は進む。遅れて揺れる。


 

031006

土を掘る
苗を植える
土を被せる
水をやる
ちょとめでる


 

031008

「行きたい人は、行けばいいんですよ」
「別に。ただ座ってるだけですから」
「私はそういう人種にはなりたくないんです。絶対」
「ありがとうございました。楽しかったです」
 


 

031010

父の母は萩の人で、その母もまた萩の人だった。
父の父は大阪の人で、いろいろあったがもとの家はまだ残っているらしい。
母は両親とも大阪の人だが、話を総合すると祖父は分家筋のようだ。
いずれにせよ代々の土地というものから離れた点で父母は共通している。
初めて聞く話が多かった。


 

031012

調子良いとき準備ぬかるな
調子良いとき準備ぬかるな
調子良いとき準備ぬかるな
調子良いとき準備ぬかるな
調子良いとき準備ぬかるなよ


 

031015

目覚めのお風呂で温めてよ
忘れたあとは青空よ

雲がぐんぐん流れてゆくわ
また今日もいいことあるわ


 

031016

「そのようなの見たことある」
「あそこは現実に戻る場所」
「こことかも」
「いっぺんに沢山食べられへん」
秋刀魚の味。


 

031017

「何に使うの?別に持ってくのはいいけど。早くしないと業者が来るよ」
「それ、独語ですけど日本製です。最近は仏語もあたりまえになってきたので…」
「で、どうやったのヨ?」
「お父さんがもうちょっと早くその気になっていればなぁ…」
「だからそれはそうなんやって!そうなんやけどな、」


 

031018

重い。身体が引き戻される感じ。
次にやることは?
必要としている?
目を合わせると長くなる。
遮断。エネルギー充電。


 

031019

労力という言葉をよく用いるな。それが規準になっているのか。お金という規準もある。人間が理想に向かって進化してゆくと信じてるのは、まだ老いを知らない幻想かもしれない。それを言っては駄目か。老い先を感じて初めて、労力との均衡を考え始める。限界と言い換えてもいい。それは壁のようなものではなく、単なる終末だ。何もかもがもつ。だから?それでいいのか。
冷気が乾いた肌を刺す。


 

031020

何故だ?パンチって何だ?
粉末のスープは得体の知れないものが入っていて、やっぱり美味しい。
思わず通り過ぎそうになるほど小さなパン屋の主人は、やっぱり笑顔が優しい。
たまにしか行かない商店街でよくよく目を凝らして見るけど、やっぱり買物は少ない。
しかしプロとの違いは何なんだ?


 

031021

あれ、いい音。

ひょっとして雨のせい?
 
これも水もの、あれも水もの。


 

031023

素直になれと言われて素直になれる人は最初から素直なわけで…

でも最初から素直でなかった人なんているのかしら?

最初ですよ。最初の最初の最初。


 

031025

そのとき、一瞬空を見上げたのです。
 
 
 
 


 

031026

いいか、よく聞けよ、
そのままで十分キュートなんだよ、
お前からも言ってやれよ、
それ以上分かんねぇよ、
なにがなんだかよ、


 

031027

約束がなかったら、たぶんまた寝てましたね。
脳が死んでゆく夢、
酸素の代わりにコーヒー豆の香を。
夕暮れの色と家並みを見おろして、
大切なものをたしかめて。


 

031028

誰と誰と誰と誰と誰と誰に会いましたか?
自分が無くなるくらいに。 
 
 
 


 

031029

こだわりを持つことで変わることがある。
そこが分岐点になる。
 
 
 


 

031031

かわいい声が頭の中リフレインしやがる、
イントロに拳が付きだしてきやがる、
眼孔開いて全力疾走止まらないぜ、
ハーイ、やっちまいな!
捨て去った方が勝ち。


 

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