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「そーか、やっぱりアレは嘘かぁ…。ま、いいけど」
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「それは何かい?ん?ああ、ミノルタ。やっぱアレか、こう、エライ、こう…。そうでもない?ふーん。わしも撮っとったな。うん、もう昔のだから、蛇腹の。ローライフレックス。やっぱりあの頃良かったのはアメリカだな。それとドイツ。レンズがええ。でも小西六も良かった。小さくて。印画紙は外国製か?昔から国産も質は高くて有名やった。サクラの。暗箱でやるのか?ふーん、まあ、ええ趣味や。ふー…、まあ、ほな」
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夜ざくら、くらくら
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バイパスのすきまに堕ちてみる。
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ふたたびバイパスのすきま。
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みたびバイパスのすきま。
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やさしいウソ、
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ぬるい空気がまとわりつく。室温計25℃。
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マルチドット?スーパー、だっけ?
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全部腐ってる。足の踏み場もない。
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自分自身の内部から何かを発信しているわけじゃない。そんなに厚い堆積はない。
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ああ、あの声は何という名の鳥?この白いのは何という名の花?
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ぜったいこの髪の色は変えない。
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時折ザーッと雨音が強まる。
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死んだ身体のいろんな場所から、
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手先が真っ黒になったけれど、新調のタイヤは案外すんなりはまった。
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渇く。いくら飲んでも、ヒリつきがおさまらない。
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受話器を当ててた左の耳から、ぬるぬるしたものが大量に出てきたよ。
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ああ…、やった…。
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かすかすのスポンジみたいに軽くなったら、
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せかせか土を掘り出してるアリの後ろで、3倍くらいでっかいボスが睨んでた。
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吠えない犬
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忘れられない人もいるさ。
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「これ?これは糸南瓜。カボチャや。こうやってカバー付けて温度を上げるんや。あんまり上がり過ぎてもあかんから、こんだけは穴開けとく。よいっ…しょっ…と。ほれ、な。それに小さいうちは虫がつくからな。こっちのはもう虫ついとったわ。大きなったらもう、かさが増えるよってに、大丈夫やけどな」
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なにをしに来たのん?
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もし、植物が数百倍の速度で動くことができたら?
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分かってないのはぼくの方でした。
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