040903

今日嬉しかったことを思い出そうとしたら、
一番些細な場面がふっと浮かんだ。


何の気もない、ふとしたこと。


 

040904

オレたちゃ土掘るのが仕事サ。今日も丼がガッときてるゼ。
そういやそんなこともあったかな。あんなこともあったっけな。
美味いコーヒー?そりゃ飲みたいねぇ。丼より高い?そりゃないねぇ。
あの窓際のヤツは何やって喰ってんのかな。あっちの親子は飯作んねぇのかな。
さぁ行こうゼ。自転車盗られるゼ。荷物忘れんなよ。まだまだ暑いゼ。


 

040908

ぼくら朝を見過ごしてきた
ぼくら昼休みを失ってきた
ぼくら夜をごまかしてきた

それでもまた陽は昇る
いい風が吹く


 

040912

そこにあるものしか見えないけれど、
そこにあるものがすべてではないんだ。
人間の眼はカメラとはちがうから。
ぼくは疲れているのかな?
この空はまるで北海道だ。


 

040914

ここで足を滑らせて死ぬかもしれない。
ここで蛇に咬まれて死ぬかもしれない。
ここで銃で撃たれて死ぬかもしれない。
ここで道にまよって死ぬかもしれない。
こんなところで。


 

040915

これ、いまお婆ちゃんから戴いたんですよ。小さなさつまいも。掌で握ると隠れるような、痩せてしわしわの。縦に一本入った筋から、ほんのり黄色、湯気。途中まで皮を剥いたけど、いいや、二口で食べた。土が付いたように見えた黒いところ、ほんのり塩味。腰が直角に曲がったお婆さん、椅子に腰掛けて空を見てる。御馳走様でした。
 


 

040922

途中で文字がフワフワ、斜めに上滑り、題名も看過、


無理に読まなくてもいいか。意味も要らない。
 


 

040923

雨を眺めよう
みんなで
窓の側へ集まって
言葉を交わしたり
黙って見つめたり


 

040925

なんだか少しずつ分かってきた。昨日くらいよりも少し。
上がるときと下がるときがある。速いときと遅いときがある。
好きなときと嫌いなときがある。見えるときと見えないときがある。
考えるのに適してない。そういうときは考えない。
耳を傾けて。風に任せて。


 

040927

白く明るいバスルームがある、ただそれだけ。
鈍色に曇った空が続いてる、ただそれだけ。
でも人にはもっといろんなものが見える。
見ようとしなくても、見たくなくても。
 


 

040930

表 裏 一 体
 
 
 
 


 

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