051201

それはきっと思い込み
捨ててぱっと重いゴミ

意外と空が広かった
意外に空が広い


 

051202

まず川沿いに辿る。まっすぐだと思っていても、緩やかに曲がっている箇所がある。終点だと思っていたところからまだ続いていることも初めて知った。平原の中にもきちんと繋がっていて、横で自動車道の渋滞を尻目に悠々と走る。時折迷うも、すぐまた現れる。古墳の間を縫う。トンネルをくぐると残された森に続いている。一番高い場所を越えると痕跡が消えてしまうけれど、いろんな人と場所を繋いでまだまだ続く。コーヒーを2杯飲んだ。探していた本も。


 

051203

「ほー、いいですね。あ、面白そうですね。なるほど、いいですよ。もちろん」「もう2年以上も行ってへんよ。やばいでぇ」「あ、ちゃんと憶えてくれてはる」「どこででもできるんですよ。道具がなくても、手だけでも。もともとがそうですしね」「ちゃんとパーツで買えますよ。買える範囲で、って言ってて結局トータルですごく高くつくんだけど」「あもー、よろしくお願い致します。お任せしますから」「ええ、でもそれは仕事ではなく。関係なく」「こちらは写真家で、美味しいコーヒーを入れる…、グラフィックデザインも」


 

051205

プラスとマイナスの差額ばかりに囚われると、これはもう結論が出ない。
例えば大地が大地そのものだった時代に、何を以てここという場所を決めるのか。
例えば一生に出会う人の数が村人の2倍くらいだった時代より、幸福な夫婦は増えたのか。
例えば生涯で得られる知識が多ければ多いほど、偉大な発明を産むことができるのか。
一度も振り返らずに歩き続ける人には、人生はどう映るのだろうか。


 

051206

上半身は1、2、3、4枚、
でも下半身は1枚。あ2枚。

不思議。
 


 

051207

朝、濡れていた。
指で触れると、しっとり冷たい感触。軽い動転を覚える。
こんなにも…

南側の、コンクリートに壁紙を直接貼った部分。特に窓の周辺。


 

051208

まず10出してみる。
できたら次は20出してみる。
だんだん出なくなるけど、諦めずに捻る。
考えすぎてはダメで、とにかく何でも出すことが大事。
脳みそから緑色の液体が出るまで出せたら、とりあえず解体はOK。


 

051209

解体まではそう難しいことではない。
問題は、そこから見出したものを軸にどう再構築するか。

ただ震えていただけなのに、腹が減って仕方ない。
無性にチーズケーキが食べたくなった。さっそくパン屋へ。


 

051210

きみが笑ってくれるなら、ぼくはハゲてもいいよ。
 
 
 
 


 

051212

風が衝突する音。コンクリートが揺れる。
踵を温めると俄然暖かくなった。
もしも季節を3つに分けるとしたら、どことどこが境目になるだろう?
お正月の時期は正しいようで正しくない気もする。
やがてまたこういう日が訪れるのかしら。


 

051213

未明、起きている時間の中では一番冷え込んでいるはずだが、まだ暖房が効かない室内でもそれなりに耐えられている。冷たい水を飲むと、胃の中がじわっと覚醒して心地良い。食事を摂り、温かいものを飲んで部屋も暖まってきたころから、徐々に寒さを感じるようになる。じっとしているのは辛い。もちろん身支度をしてのことだが、外へ出た方が寒さを気にせずにいられる。冷気が鼻腔を通るのがまた心地良い。陽の光さえ浴びていられれば、うたた寝することもできる。


 

051214

問題はボリュームだ!



感覚を研ぎ澄ませ、制約を取り払え。


 

051215

本人は一生懸命だから、分かんなくなってるんだよね。それを横からちょろっと言われると、何だよ!って思うんだけど…、冷静になってみたらね、そりゃそうかもしれないなって。横で冷静に見てるわけだから、案外的を射たこと言ってんだよね。だからそうやって言ってくれる人が隣りにいるのといないのとではちがうよ。独りだと見えなくなっちゃうことがあるから。さっきの瓦職人じゃないけど。自信あるときほど危ないっていうからね。


 

051217

仕事の一環でないとしたら、どうでしょうか。
 
 
 
 


 

051218

エラー
エラー
エラー
エラー
エラー


 

051220

カーテンを外すと、強烈な陽光が射し込んできた。肌がチリチリするくらいの。
本の背が焼けないよう、簡易の日除けを置く。気密性が高ければ暖房も必要ない。
今ここは眩しいから、先にあっちの仕事を。陽の角度にあわせて予定を組む。天気の推移を予測する。
「私はこの部屋が大好き。刻々と光が変化するから」ベルリンの朝に。
お腹が空いてきた。ココア。いろんなものが呼び覚まされる。


 

051221

ひとりになる時間
時間はひとり
このまま芯で行くまでのイメージ
 
 


 

051222

冬の雷、夏のそれよりもずっと恐ろしく感じる。閃光が風呂場を貫いた。
出掛けなければならないのに、これではたいへんだ。でももっと降り続いたらどうなるのだろう?見てみたい。瞬く間に眺めが変わる。遠く山の向こうでは生命の危険が迫っていて、この街の下では造作もないことで失われてゆくものもある。意外にも多くの人が外出したり、たくさんの便りが届いたり。 何を求めているのかが分かりかけたり、そういうこともあるかもしれない。


 

051223

さすがに扉が閉まっていますね。あんな軽い引き戸一枚だから、暖房しているといっても当然寒いんだろうけれど、歩いてきたせいかあまり感じないですよ。足の指先がジンジンしてる。お茶が美味しいですね。こんな高い天井で、換気窓もあって、でもあの人ずいぶん薄着ですよ。さぁ、トイレを済ませたらまた行きましょうか。暖気も長持ちしないですね、こう冷え込むと。天気はいいのにね。
 


 

051225

つまりその、こういう言葉はあまり好きではないんだけれども、運命とでもいうのか、タイミングがあったんだな。そのように思っているだけだとしても、それで十分に条件は揃うのではないかと。とてもイメージが広がるのですよ。こう、イメージが結実してゆく感じ。またはどんどん新たに広がってくれてもいいな。そんなふうなものが、他にはなかったし、信じてみてもいいかと思うのですよ。
 


 

051227

そうだ、地図を重ねて見たんだった。
光に透かして見たんだった。

何を考えていたんだっけ。
何を探していたんだっけ。


 

051228

ぽっかりすきまをあけてみると
あふれだすものみぎからひだり
わすれないようおもいだすよう
ちょっとそこまでちのめぐるまで
せいりせいとんつぎのえきまで


 

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