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060401

どんなに水を吸っていても、中がスカスカだからすぐ乾いてよく燃えるんだろう。
ずいぶん重く、脆くなっていたけれど、ひとたび炎にくべれば。
 
 
 


 

060402

最初は地震かと思った。
轟音と共に、微動の波がじわじわと広がるように伝わってきた。
かなり長く感じたがおそらく10秒もなかったのではないか。
 
 


 

060403

朝出るときはまだ冬支度。現場に着くころにはちょっと春の陽気。
出掛けに二度トイレに行くのに、一時間もすればまたトイレ。駅まで往復10分の休憩。
ちょっと物足りないかな、というくらいで一段落つくのが長く続けるコツ。
帰り道はマフラーなし。桜は三部咲き。
桜餅が、おはぎと酒饅頭になって帰ってきた。


 

060404

ようやりますなあぁ…。やろうと思うこと自体がなぁ…。
シャワー残しといてもらわな。オレ浴びるし。近所づきあいやめよ。ヘヘッ
もう憶えたみたいやね。吠えなくなったもんね。えらいわぁ。
ホンマに自分でやってるんですね。気をつけて下さい。待ってますから。
 


 

060405

砂塵に脂を吸いとられて指先が荒れるなら、作業用ゴム手袋があるさ!
マスクのフェルトが湿ってすぐ詰まるなら、粉塵用フィルターマスクがあるさ!
ハンマーの衝撃で腕の筋肉が痺れるなら、背面を先にえぐるという工夫があるさ!
困ったら道具を探そう。なければ考えよう。
ハハハハ!明日は見てオレ、待ってろ太陽!


 

060406

さくはなを みておかなければ なんとなる

なんとはなしに ときもすぎゆく

 
 


 

060407

伝わる感触、手応え、
音の響き、震動、

ポイントがあるのよ。一撃必殺の。
 


 

060408

お互いに泣きましょうよ。
そうすればお互いに笑えるから。
 
 
 


 

060409

あの人、昔接待でホモバーへ連れていかれた取引先の人にそっくりですよ。性格も似てそうでしたね。そう、そのあと3年無職だったんです。半年の境界を越えると視野が変わりますね。退屈ですか?年々しなくなっていますね。好奇心が勝手に広がるようになって、飽きるには人生が全然短すぎるんじゃないかと。あぁ少し喋りすぎましたね。いけない癖だ。では行きます。ごちそうさま。もうこんなに暗いや。今度ライトを探さないと。今晩何食べよう?


 

060410

オスマン・トルコによる帝国建設の夢とは何だったのか。
帝国主義列強とはその性格において異なるのか。
大きな問題もひとりのニンゲンが有する問題の相似形だとすれば、
いずれの構造も想像の延長線上にある。
ニンゲンは想像の延長線上にいるのか。


 

060412

そんなに壁を作らなくても良かったのではないかなぁ。
 
 
 
 


 

060413

新芽って柔らかい!
赤ちゃんの感触

 
 
 


 

060414

屋根裏にたんぽぽ 綿毛のパラシュート
光と土はあるから あと水があれば発芽
脚だけ残した死骸 身体はどこへ行った
ネズミが食べたか ネズミはどこ行った
イタチが食べたか イタチはどこ行った


 

060416

思いやりがあって、やさしくって、懐が深くて。
ほんとうはちょっと違和感があるんだけどね。
どこか本音を出すことに慎重になったのかも。
でもそれは出す必要のない本音だから。
そのほかはむしろ素で全開だから。


 

060417

防塵マスクの性能が低下しているのか。トイレの我慢が悪循環を催しているのか。ゴム手袋と云えども埃塵は染み入るのか。木口のニスは何故乾かないのか。天井を二重にした理由は何か。緊結された大引を外しても大丈夫か。交差した五寸釘をどうやって抜けば良いか。次々出る材木をどこへ置くべきか。余った手はどう使うべきか。疲れているのかそうではないのか。はたまた、


 

060418

心技体、充実すればなんもんもなんのそのなのよ。
道具は使いよう、気は抜かないよう、
 
 
 


 

060419

釘の錆具合が、それを覆っていた木材が含んでいた水分量を表している。二材に跨っていると、明快に差がある場合も多い。問題は何故その含水差が生じるのかだ。場所による違いか、材質による違いか、伐採年や製材時期の差か。ともかく著しい錆には注意しなければならない。木が劣化しているなら補修を考える必要がある。どう施術すれば良いか。見えなくするのは解決にならない。木そのものに施さない方法もあるだろう。もっとよく観察しなければ。水の流れ、気の流れ、


 

060420

まぐろ丼ごちそうさまでした。
お米どうもありがとう、助かります。
もやしはダメだったけど、
ヤキソバはなんとか食べられました。
お世話になります。


 

060421

土を捨てるのに、何故困るのか、土よ?土!
屍はどうすればいいのか、土に還るまでの間

面倒臭い生き物だよ。
奇妙な生き物だよ。


 

060422

知恩院の圧巻はなんといっても三門からの眺めではないでしょうか。横への広がりがない空間において、縦への動線を最大限に活かした視覚効果を演出しているように感じます。おそらく大きさというのはとかく相対的な概念で、その大きさを決めるにあたって基準となるものがあるものだと思います。人体という比較的不偏の尺度であったり、先代の建築であったり、土地の制約であったり。もちろん主たる材料の木材が規定する大きさという条件も関係があります。


 

060424

うすぼんやりした灯りで、湯気がもうもうと立っていたから、
辛うじて輪郭がわかるくらいにしか見えなかった。
眼を細めても、焦点は結ばなかった。

不自由は感じないのだけれど、何かを忘れてきたような、


 

060425

青空を見上げたことがない、と言う人を連れて
青空を見上げに出掛けた。
ふと、思い出した。

今日の澄み渡った青空はあえて見上げなかった気がするけれど、
何かの拍子にまた思い出すのかもしれない


 

060427

皮に熱湯をかけるのは滅菌のためかしら?そのあとすぐ冷水に浸けるのは火が通らないようにか。頭に近い方にはまだ中骨が残ってた。板前さんみたい綺麗に切り揃えるのは難しい。アラの方も熱湯をかけたあと出汁と一緒に煮込む。頭がずっと上を向いてこちらを見てる。いざ、昂揚に満ちて口へ運んで…みたものの、どうも思っていたほどのパンチがない。料亭で食べたのはもっと衝撃的な味だった。刺身に至っては腹を壊さないかばかり気になってしまう。挑戦してみて分かることは、プロのプロたる所以。


 

060428

熱く、鋭利な言葉を他人に放り投げずにはいられなかったあのころ…
2丁目の公園で遅刻して体育マラソンから置き去りにされる。ジャージ姿の教師たちが忌々しい。テニスコート(もしくは卓球台だったかもしれない)では自意識剥き出しの仲間同士で若く美しい一児の母を巡る陰の競い合い。誰かの面影を映してる。誰?まったく忘れていた感情、狂おしい痛み、
眠ったのに起きていたような疲れ。今日こそは朝から身体を動かさなければ。


 

060429

食べたことあるものだったら、だいたい作れるはずなんだよ。
見たことあるものだったら、だいたい作れるはずなんだよ。
触ったことあるものだったら、だいたい作れるはずなんだよ。
 
 


 

060430

大きな物を作った人たちは、大きな物ができたあとそこで何が起こるのか知っていたのかしら。考えたとおりのことが起こったのかしら。作っている人たちは知っているのかしら。
 
 
窓から射す光の具合を想像するだけですぐ混乱してしまうのになぁ。


 

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