030901

ごめんなさい。
思わず手を合わせるしか、

まだ元気な向日葵を
ゴミ袋にそっと入れ

030906

「左馬は縁起がええんよ。商売繁盛。ホラ名産でしょう？天童の。すごいよコレ本物だしこんなに大きいから、10万以上するんちゃうかいな。もう10年も前くらいにコレもんのお兄ちゃんが来て。若いのが数人並んで黙って飲んどったけど、いろいろ話してたら兄ちゃんが『姐さんも相当遊んだほじゃな』て、いきなり車からコレ降ろしてきてくれたんよ。最初はこんなもんいらんわ言うて断ったけど、姐さん気に入った、えいから何も言わんと取っとけて置いてくし、あとで旦那に『お前そんなモンからこんなモンもろてアホじゃな』て」

030908

恐怖が人を支配する
恐怖が人を支配する
　
　
　

030909

計画を立てると効率的だ。無駄なく動き続けられる。計画を達成するという充足感も活力になる。想像以上に働ける。自分で思っていた限界なんてまだまだだと自信を深める。限界を超える感覚を味わえる。血行が良くなりさらに昂揚感が増す。疲労はない。…いや、疲労を忘れている。活力の先行投資。休養まで忘れて過剰稼動を続けてしまう。ツケが回る。流した汗の分、補給しなければならない。睡眠も取らなければ。結局トントンになる。

030910

いったい何がどうなんだ？
ものができてゆくぜ
オレの手から
形ができる
ほらまた

030912

修飾語のない世界

そこで見たものと
そこで聞いたもの
他の一切を消して

030914

朝には太刀打ちできない

やさしい歌につつまれる

すべてが美しくおもえる

030917

「ぜんぶ一人で作るの！？へぇー！すごいねー。たのしいねー。いいね、こういうのは。必ず残るよ。ココに残るから。ココにちゃんと。へぇー、たのしいね。頑張ってね。すごいね」
　
　

030918

すこし高すぎる？いや、でも正面から見るとやっぱりこんなもんや。ちょうど胸の高さくらい。そのまま端まで一直線だと圧迫感があるな。こう、肘の高さまで一段落として…、そうすると実際の幅より広く感じるはずやで。上も広めに開けた方がええな。座った状態も想定せんと。うーん、もうすこし、あと２センチくらい下、そう、そこ。それくらいちゃう？おお、ええ感じやで。なんか良くなりそうや。

030920

シュークリームは４つ
テレビは平面横広
肌寒は突然
時間はすすんでる？
実感はすすんでる？

030922

自転車にのって　坂道をぐんぐん
自転車にのって　あの角を曲がれば
思い出させてくれる
忘れさせてくれる
振り返るとひとり

030924

傷付くのには敏く
傷つけるのには鈍い
喋らなければいい？
争いたくはないなぁ
そんなはずないよなぁ

030927

金曜日はね、パパがお休みだから朝からずっと一緒なの。
モーニングから始めて、公園行って、それからまたカフェ。
お話して、ケーキ食べて、ぼんやり外を眺めたり。
パパ似てないよ。パパもっとカッコイイもん。
なんで笑うの？そこ笑うとこじゃないでしょっ

030929

映画館を出たとき、外は暗い方が望ましい。
あちこち破れた旗がはためいていたりするのは現実的すぎる。
人通りはほとんどなくて、店員だけが所在なげに店先を出たり入ったり。
ふと、オレもあんなふうに映るのかしら？
まだ残ってた牛丼屋で腹を温める。店内は母親くらいの女性が２人。

030930

太陽、山陵の線、まっすぐ、まるい、
風の吹く方。風の追う方、
黄金。朱色、赤紫、
転がり去るように忘れ、
転がり去るように消え、