021201

寒さも和らぐ雨上がり
大根たきのいいにおい
旅のはじめに聴いた曲
おいしい水のあまい色
素肌と声と息づかいと


 

021202

目覚まし代わりにラジオ付けるよ
朝から晩までラジオ漬けだよ
なぜって部屋は静かすぎるのさ
なぜって外は案外うるさいのさ
どっちが自然かはわかりません


 

021203

考えても考えても考えても考えても
 
 
 
 


 

021204

あの頬の白いのはホオジロではなくて、シジュウカラなのね。初めて見るわ。
気づかなかっただけかしら。セキレイにも似てるわね。つがいで仲の良いこと。
まあ!可愛いメジロ。なんて綺麗な色。あら、ヒヨドリが来たらみんな散ってしまったわ。
それにしても何を啄んでるのかしら?キウイの実は毛があってかたいのに。芽かしら?
鳥は美味しいものから食べるんですってね。


 

021205

叩けよ叩け
歯の刃の端

まず土台から築け。次に道具。なければ作れっ
急がばマワシ。


 

021206

こういう時間よ、悪魔が襲ってくるのは。
誰も見てはいないのに、
それを分かっていれば平気なはずなのに。
洗ったばかりの靴下にまだひっついていた
ひっつきむしみたいに


 

021207

目を逸らすなよっ
そるがままっ
肉声ソウルマンッ

インスピレーションなんだよ!
イマジネーションなんだろ!


 

021208

「朝鮮特需があったからや。あれがあったから日本は急速に立ち直れたんやし、それ以上に相当潤ったんやで。あれがなかったら今ごろまだアフガンと一緒や」「カツ丼なんて洒落たもんあるかいな!肉は高級品やったんや。たぶんウナギか玉子や。ウナギはそう高こなかったし」「そや、今の大阪城と同じや。どこやろな?安治川あたりかな。ええなぁ、川べりのこんな部屋」「子供たちは何もいけずなだけとちゃうよ。割合やさしい人たちやんか。つまりその、世代によって人間はこう変わっていくという風景なんや」


 

021209

枯れ野に赤松
何処へゆく末
はて何が待つ?
むかし憂鬱
今名は捨てて


 

021210

だ、そーです
ら、しーです
み、たいです
つーことです
とのよしです


 

021211

キングは歌うように弾くと
奴が言うのさ
だったらオレのは呻きだ
コーヒーカフェで待ってろよ
全然ノープロブレムだぜ


 

021212

金は手段でしかない
誰に教わったわけでもないが
負けたくはない
でも勝ちって何?
まだポリ車が追ってくる


 

021213

いつから星空を見失ったんだろう
さっき何を後悔してたんだろう
いま会った人の顔も
足の先まで冷たかったことも
2曲目が終わるころには忘れた


 

021214

「なんだか今日は暖かいね」
「あら、そと寒さましなんじゃない?」
「ちょっと自転車で出掛けてくるよ」
「そうだ、今のうちに掃除しとこう」
「ふふ、今晩何にしようかしら?」


 

021215

ニンゲンはなぜ冬眠しないのか?
ニンゲンの寿命はトカゲよりずっと長い。
そのトカゲは冬をずっと寝て過ごす。
冬眠中のトカゲは死んでいるのと区別がつかない。
冬眠しないニンゲンは長い冬も起きて生きなければならない。


 

021217

あのときは雨が降ってた
あのときは息が白かった
あの髪はやわらかだった

いまはまだ かすれる景色 恋心


 

021218

鍋が吹きこぼれそうになって慌てて火を止めた。
いつかまた忘れていくのかしら…。いつものように。

どうして大切なものを手にとろうとしないの?
無でいることに慣れようとするの?

その風景にはあなたが映ってるわ。
その風景にはあなたが映ってるわ。


 

021219

ガラス窓の向こう
透明な露の匂いと
暮れゆく時間の音
細波のような鼓動
いつかの汐の残像


 

021220

食パンにレーズンジャム / ブロッコリー入り卵焼き / ミルクティー2杯 /
焼き芋(匂いだけ) / 豚まん / きんつば / ケーキパン /
煮込みハンバーグ / 鮭茶漬けに梅干し /
すがきや鍋うどん / おにぎり / ラスク / コーヒーミルク
 


 

021221

記憶に刻み込まれた言葉があった
それを憶えている人が他にもいた
あのときの衝動も、心象も一緒に
無限の砂粒の中の微かなきらめき

冬至の朝を見たぞ


 

021222

白い粉浴びすぎて
指の皺がカサカサしやがる
でも神様はいるぜ

どっかで絶対見てる
明日も天気でハッピーだ


 

021224

街に出るといい格好がしたくなる
街に出ると
自分を採点してしまう
街に出るといろんなことを思い出す
街に出るとひとりになりたくなる
街に出ると大切な人に逢いたくなる


 

021225

冬は雨

音は無し
 
 


 

021226

子供向け絵本はつまらない。
大人が見てつまらないものは
子供が見てもやっぱりつまらない。
面白いものに子供も大人もないや。
いいものをみつけていこう。


 

021227

今日のそらは今日のそら色
昨日のそらは昨日のそら色
明日のそらは明日のそら色
毎日のそらは毎日のそら色
 


 

021231

薄墨を掃く水平の彼方
朱染める裂口はやがて紅ただれ
後悔の波間につれ遠く去りゆく
いま静かに海景を眺むべし

この蒼茫以上のものがあるか


 

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