061101

そこを訪れてみて、10年ほど前にも来たことがあったのを不意に思い出した。あのときは欲しいと思うものがなかった。というより何が欲しいのか自分でもよく分からなかった。いま、昔よりすこしだけそれが分かるようになった気がする。ただいざ欲しいとなっても、買えるだけのお金が十分にない。かなり迷って、しかし求めているのは必ずしもそれを手に入れることではないと判断してすっきりした。必要なものはすでに半分得られた。


 

061102

どんなに手を尽くしても、
オレが死んだあとにもまた
蟻たちは襲って来るんだろう。

それでも、手を尽くさん。


 

061103

残念だけど、向こうから切られているのかもしれない。

気にしないだけで、こちらから切っていることもある。
 
 


 

061104

見た?
色眼鏡、デカかったねー

なんか声が聞こえちゃうね。
ま、気にせず行こうか。


 

061105

日曜日の朝 旅に出よう 自転車に乗って
ずっと向こうから ずっと向こうまで 車も来ない
車輪は回る 回る車輪から歌が聞こえる
お昼になったら きっとワラワラ涌いてくるから
思い切り漕いでいこう 全身で汗かこう


 

061106

動きを止めると病気になっちまう!

って思って止められない病気になっちまってる!

あォ!


 

061107

湿気いうか、土質がね。粘土いうてもいろいろやけど、ここのは土壁みたいにやらかいんや。水はよりやらかい方へ流れるから、寄って来よるんやね。だいたい60cm掘っとるんやけど、もうびちゃびちゃや。あと20cmも掘ったら地下水層いうか、じゃーっと川の流れみたいなんに突き当たるかもしれん。ま、N値で言うと…最悪やわ(笑)。な、課長。
 


 

061108

わずか一日の時間で、将来の禍根を解消できますよ。いかがですか?
それにお得なこともあります。無駄なことなんてありません。
しかし取り戻そうとすれば損をするかもしれません。
まぁ、考え方次第です。よくご検討下さい。
 


 

061109

田んぼにライオン
着ぐるみのライオン

後悔する夢?
それとも失恋の夢?


 

061110

あこがれの三角形  あこがれの三角
その三角が丸になる  まぁるくなる
 
 
 


 

061111

情報の価値は
それを受け取る側によって決められます。
 
 
 


 

061112

いやっ、これ素敵やんか。私こんなん好きやねん。へー
これ売ってくれませんの?これだけ。あかん?そーなん
1万円で買うてもええよ。あかんの?ええやんか
こっからここまでやったら2万円出してもええわ。な?
お小遣いにしはったら、な。領収書なんかいらんよ


 

061113

五右衛門風呂の焚き口に付いてた鉄の蓋、たぶん使い道はない。
いや、あるかもしれない…ないかもしれない…

それもまた瞬く間に過ぎてゆくだろうし、
巡り巡ってまた巡ることもあり得なくもない。


 

061114

考えてもしょうがないこと
 
 
 
 


 

061115

長くなる影



陰影にばかり目を凝らしてはいないか


 

061116

すぐに言葉にすることはできない。
 
 
 
 


 

061117

型枠をきっちり作ったのは良かった。下準備が丁寧であればあるほど、仕事は速やかに運ぶ。モルタルがヴァイヴによってかなり水と分離してきつく締まることは分かった。他方、表面が水で覆われても必ずしも天端が水平に治まるとは限らないことも分かった。この場合水が浮いた状態では鏝が効きにくい。従って水が引き始めてから修正することになるが、今度は締まり始めた天端の修正が効きにくい。型枠の天端を正確に切っておくべきだったかも。


 

061119

世の中には言葉の及ばない領域が遙かに広がっている。
従ってそれは説明できない。
 
それでも説明しようとする意欲は尽きない。
知りたいという欲求がニンゲンを突き動かしている。 


 

061120

雨降りだから早めに買い物行こう
お昼ちょっと遅れそうだからパンを食べておこう
時間が空いたらちょっとでも作業をしておこう
溜まっていた書類も仕上げてしまおう
ついでに机の上もきれいにしよう


 

061121

鋸は木目に足を取られる。
鑿も吸い込まれる。
力が要る。
 
 


 

061122

ことばの向こうに 透けて見えるものは はたして
自分だけの世界か それとも


ムクゲってどんな花だろう?


 

061123

大勢いるとね、
どっち向いたらいいか分かんなくなっちゃうんですヨ。
 
 
 


 

061124

 
 
       ヌ  シ
 
 


 

061125

砂で 死ぬってこともあるかもよ。
 
 
 
 


 

061126

浅瀬だと思って眺めていたところが
実は底深く渦巻く急流だとしたら、
 
 
 


 

061127

昔はな、そっちの敷地にも同じような通りが2本あって、それぞれに面して同じような長屋が奥まで続いてたんや。だから人ん家の前をつーっと通って表まで出てな、ホンマやったら回って通らなアカンねんけど、前の酒屋さんくらいまでやったら裏の板塀に穴開けて勝手に出入りしててな。窓からひょっと顔だして「お、こんちわ」みたいなもんや。そんなんやったんや。いまの若い人やったらびっくりしよるやろけどな。ま、手ぇ止めてえらいすんませんでしたな。ほな


 

061128

からすずらからず

からすずらかれず

からすずらかれ


 

061129

正常でありたいか
それとも
異常でありたいか
 
 


 

061130

曲がっているだけではない。ねじれてもいる。このままでは使えない。否、それだからこそ最適の使い道がありそうだ。考えてみる。頭を捻る。そのぶん時間が余計にかかる。しかし真っ直ぐに事を済ませるより面白い。愛着もわく。なるほど、適材適所。
 
 


 

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